「お客様を中心として、株主、従業員、社会の4者に対する責任を高い次元でバランスよく果たし、4者の満足度を高めていく」――そんな「4Sモデル」を経営理念に掲げるJTグループ。「自然や社会が持続可能であって初めて、人の暮らしや企業の活動も持続可能となる」という考えのもと、社会とその中に存在するJTグループの事業の持続的な成長を通じて、「心の豊かさ」という価値を提供し続けることを目指す。「世の中の流れに追随するばかりではなく、私たちが本当にやらなければならないことを考え、愚直に続けていきたい」と語るのは、サステナビリティマネジメント部の貝塚太一さんだ。

自然との共生に向けた取り組みの進化

――現状の取り組みはいかがでしょうか。

【貝塚】当社グループのサステナビリティ戦略は、JT Group Purpose「心の豊かさを、もっと。」を起点に、グループが優先的に取り組む重要課題「JT Group Materiality」として「自然との共生」「お客様の期待を超える価値創造」「人財への投資と成長機会の提供」「責任あるサプライチェーンマネジメント」「良質なガバナンス」を特定、具体的なアクションへと落とし込んでいます。

JTグループのサステナビリティ戦略
JTグループのサステナビリティ戦略
貝塚太一さん 日本たばこ産業株式会社 サステナビリティマネジメント部 課長代理
貝塚太一さん
日本たばこ産業株式会社
サステナビリティマネジメント部 課長代理

「自然との共生」に係る取り組みとしては、生態系影響評価や温室効果ガス(GHG)排出量の削減等を進めているところです。GHG排出量削減については、2030年までのカーボンニュートラル、2050年までのバリューチェーン全体でのネットゼロを掲げ、スコープ1および2に関しては、工場を中心に再生可能エネルギー導入を着実に進めており、確かな手応えを感じています。一方で、取引先や販売先を含むスコープ3については、その性質上、自社だけではなく関係者の取り組み推進や、その効果を適切に把握することが肝要であるため、協力関係を一層強化し、絶えず変化する国際ルールへ柔軟に適応していくことが鍵を握ると考えています。

――今後、力を入れていくことは。

【貝塚】事業所ごとの特性を加味した、より最適な再生可能エネルギーの導入・拡大を検討していきます。さらに、今後は、気候変動、生物多様性、資源循環、サプライチェーンレジリエンスといった相互に連関するテーマを統合的に捉えていくことがより重要になると考えています。一国の方針転換が世界の動向に大きな影響を与えるなど、世の中の不確実性が高まる中、「JTグループがやるべきこと」を深く考え、課題を乗り越えていくことに大きなやりがいを感じながら、日々の業務と向き合いたいと思っています。

ファインダー越しに見た、心の豊かさの瞬間

――「環境フォト・コンテスト2026」の入賞作品についてはいかがでしょうか。

【貝塚】今回の優秀賞作品「新聞紙でも兜は兜」は、きらびやかな兜ではないものの、新聞紙で作った兜をかぶり大喜びのお子さまの笑顔がとても印象的です。さまざまなモノがデジタル化されていく中、新聞紙を使った大きな兜を家族みんなで楽しく作っていく様子が想像でき、家族の絆や幸せな時間が写真から伝わってきました。このようなそれぞれの心の豊かさが社会に広がっていくこと、またそれが大切にされる社会であるよう、貢献していきたいです。

●「環境フォト・コンテスト2026」入賞作品

●募集テーマ:心の豊かさを、もっと。

2026優秀賞「新聞紙でも兜は兜」城田祥男さん
2026優秀賞「新聞紙でも兜は兜」城田祥男さん
2026佳作(1)「ぬくもりの輪」日浦嘉孝さん
2026佳作(1)「ぬくもりの輪」日浦嘉孝さん
2026佳作(2)「障子の向こう」北村 守さん
2026佳作(2)「障子の向こう」北村 守さん