自分のやりたいことがわからない母親たち

仕事が好きだから続ける、嫌いだからやめる、と判断できる人はまだ幸せです。

不登校のお子さんを持つお母さんのなかには、「自分が何をやりたいのかわからないんです」と答える方も少なくありません。

いつも他人のこと、家族のことなどを気にかけ、自分を抑えて、誰かのために一生懸命生きてきた結果、自分のことが見えなくなったのでしょう。さらに、愛着障害を抱えている人は、子どものころに親にほめてもらえず、何かを始めても、逆に親に否定されがちな環境で育った人が多いことも相まって、「自分の気持ちがわからない」という方も多いと感じています。

そんな方は、まず自分の「好き」を見つけるために、いろんなことにチャレンジしてみましょう。たとえば、次のようなことをおすすめしています。

【映画を観る】

ホラーなど気持ちが暗くなるような映画ではなく、明るい気持ちになれたり、癒されるような映画を選びましょう。映画館に行かなくても、ご自宅でDVDやネットで観られるもので十分です。いい映画は気持ちを前向きにしてくれます。

【アート活動やものづくりをしてみる】

美術館でのんびり過ごしたり、アート活動ができるワークショップや教室に参加してみたり。続けて行かなくても1回限りのワークショップなどもあるので、気軽に参加してみましょう。

週に一度は自分の時間を持つ

要は、自分の心を好きなことや癒しによって整えるのです。

寝占理絵『不登校が解消できる 親の「働きかけ方」がわかる本』(日本実業出版社)

週に一度は自分の時間を持ちましょう。理想は1日1時間程度の自分の時間を持つことです。

「忙しすぎて無理です!」という声が聞こえてきそうですが、忙しすぎて自分を見失いそうなときほど、自分の時間を持つことは必要です。

このままお子さんが一生引きこもりでいいとは思えませんよね? それにこのメソッドを実践すれば、不登校も引きこもりも一生続くことはありません。

ですから、「お母さんが自分の時間を持つため」と「お子さんと向き合う時間を確保するため」に、職場に事情を話し、1カ月くらい、就労時間の調整をつけてもらうのもいいと思います。