日本は約40年ぶりのインフレに直面し、世界経済も不確実性が高まる今、求められる資産運用とは何か――。「安定」と「成長」の両立を目指す分散投資戦略に注目する、日本を代表する銀行であり、長きにわたり資産運用サービスをお客さまにお届けしてきたみずほ銀行の森嶋淳浩常務執行役員と、世界最大級の年金運用機関である米国教職員退職年金/保険組合(TIAA)の資産運用部門で世界有数の運用会社であるNuveenの日本法人、ヌビーン・ジャパンの鈴木康之代表取締役社長が語り合った。

預金だけでは将来に不安…「資産運用の必要性」

【森嶋】我が国では過去、郵貯の大量満期やペイオフ解禁など、貯蓄から投資への機運の高まりが期待された時期が何度かありましたが、長期化するデフレなどの影響により、現金のままでも資産価値が目減りすることはなかったため、その流れは限定的なものでした。これはある意味で合理的な行動だったといえるでしょう。

しかし、ここ数年、インフレ環境に突入し、脱グローバル化の加速などもあり、それらが構造的かつ長期的なものと想定されることから、多くの人々が、資産をどのように管理、運用していくかについて見直しを迫られてきています。加えて、NISAなどの制度の後押しもあり、ここ数年で貯蓄から投資への大きなシフトが生じてきており、お客さまに「資産運用の必要性」を正しくお伝えしていく私たちの役割は大きいと考えています。

森嶋淳浩(もりしま・あつひろ) 株式会社みずほ銀行 常務執行役員 1991年野村證券入社。その後、モルガン・スタンレー証券(現モルガン・スタンレーMUFG証券)、みずほ証券を経て、2021年みずほ銀行入行。2022年より現職。
森嶋淳浩(もりしま・あつひろ)
株式会社みずほ銀行 常務執行役員
1991年野村證券入社。その後、モルガン・スタンレー証券(現モルガン・スタンレーMUFG証券)、みずほ証券を経て、2021年みずほ銀行入行。2022年より現職。

【鈴木】日本は大きな資金シフトの流れの分岐点にあるということですね。

海外においては、個人投資家の資産運用に対するニーズは引き続き堅調に推移しています。米国における投資信託の資金流出入をみると、昨年4月にトランプ大統領が相互関税を発表した「解放の日」の前後に一時的な流出が見られたものの、その後すぐに流入へと回復しました。

近年の変化としては、従来注目を集めていた単一資産やテーマ型の投資信託は市場下落局面における変動の大きさが改めて意識されるようになり、個人投資家がより安定的で持続性のあるリターンを求める傾向が一層強まってきたという点が挙げられます。その結果として、インカム戦略などを活用した資産運用にシフトする動きが鮮明になっています。

不確実性が高まる時代の資産運用…求められるのは「安定」と「成長」

【森嶋】我が国でも、NISA制度の改定などを契機に、インデックス型の海外株式やテーマ型の投資信託で投資をスタートされるお客さまが多くいらっしゃいます。特に米国株式に投資するインデックス型の投資信託については、過去の上昇相場から、未来永劫、右肩に上がり続けることを想定し、選好される方も多いかと思います。

しかしながら、過去の米国のインフレ局面を振り返ると、10年以上にわたり株価指数が上昇しなかった時期もあるわけです。低金利局面では、グロース株を中心とした株式に投資することが優位であるケースも多いですが、特にトランプ政権による政策をはじめ、不確実性の高い現在のような局面や、金利水準においては、特定のリスク資産に集中した投資ではなく、アクティブに資産配分を変更しながら分散を図っていくことが非常に重要です。

こうした状況下、私たちは、余裕資金でリスクをとる運用だけでなく、お客さまの未来を見据え、資金特性に応じた、安定的かつ持続性あるリターンを目指す運用のご提案の必要性を強く感じており、とりわけ株式と債券を併せ持つ運用は、「安定」と「成長」の両立を目指せる手法であると考えています。

【鈴木】確かに、日本における近年の海外株式ファンドへの資金流入には目を見張るものがあります。

しかし、現在のような変動性の高い市場環境においては、これまで以上にインカム収益の積み上げの重要性が高まると想定しています。さらに、昨今の金利上昇を受けて債券は割安な水準にあるとも考えており、インカム収益だけでなく、債券投資を通じたキャピタル収益の獲得も期待できます。

鈴木康之(すずき・みちのぶ) ヌビーン・ジャパン株式会社 代表取締役社長 シニア・マネージング・ディレクター 2018年、ヌビーン・ジャパンの代表取締役に就任。経営全般に加え、マーケティングおよび商品企画を指揮。
鈴木康之(すずき・みちのぶ)
ヌビーン・ジャパン株式会社 代表取締役社長 シニア・マネージング・ディレクター

2018年、ヌビーン・ジャパンの代表取締役に就任。経営全般に加え、マーケティングおよび商品企画を指揮。

リスクを抑えつつ、世界株式並みのリターン…「選択の達人」に注目

【鈴木】みずほ銀行では、当社傘下のヌビーン・アセット・マネジメント・エルエルシーが実質的に運用する、大和アセットマネジメントの「NWQグローバル厳選証券ファンド(愛称:選択の達人)」の販売が好調ですが、どのような点にご注目いただいているのでしょうか。

【森嶋】注目している点は2つあります。まず1点目に「高い利回りの獲得にフォーカスするファンド」という点です。歴史的に定期預金へのお預入れなど、金利水準に敏感なお客さまが多い銀行では、高いインカム収益の獲得を目指すというのは非常に分かりやすい特徴です。また、それを裏付けるリターンを実現している点も評価しています。

2点目は、個別企業を徹底的に調査することにより、事業による高い現金創出力および株価上昇が期待できる有望企業を見出し、その企業の証券に投資するという「ボトムアップ型運用」であるという点です。なぜその企業の、その証券に投資しているのかという理由が明確で、お客さまが納得してファンドを長期保有することが可能です。

以上2つの点から、分かりやすく納得感がありながら、「安定」と「成長」の両立を目指せるファンドだと考えています。

【鈴木】ありがとうございます。当ファンドは、債券だけでなく、債券と株式両方におけるベストアイデアでの投資を行う戦略で運用しています。

リターンの源泉は安定的に積み上げられたインカム収益です。これに加えて、市場の変動性が高まる局面では銘柄選択によるキャピタル収益もプラスアルファで期待できます。

また、ボトムアップ型の独自戦略にご注目いただいているとのことですが、当社は、長い年金運用の経験から、ボトムアップの企業リサーチに強みを持っています。その強みを活かし、「選択の達人」の類似戦略であるNuveen NWQフレキシブル・インカム戦略は、15年以上の運用実績の中で様々な相場環境を乗り越えつつ、年率6~7%のトータルリターンを実現してきました。その成果の大部分は、安定したインカム収益によって支えられています。

「選択の達人」ポートフォリオ構築プロセス

【森嶋】インカム収益の積み重ねが、長期的に安定したリターンを生み出す上でいかに大切かがよく分かります。そして、こうした特徴を活かした、リスクを抑えながらも世界株式並みのリターンを実現している過去の実績は、株式運用以外の手段として多くのお客さまに高く評価されている大きな要因であると思います。

先ほども申し上げたように、金利のある環境では、株式がこれまでのように右肩上がりで上昇し続けるとは限りません。もちろん、長期で見ると上昇が期待できる資産クラスですが、短中期的な視点では、価格の変動に備えた運用が必要であるため、私たちは「資産の分散」と「インカム収益の積み上げ」が有効な手段の一つだと考えています。そのため、投資の一歩としても取り入れやすく、長期的に保有しやすい投資信託と考えています。

目まぐるしく変化していく環境ではありますが、当行はこれからも、お客さまの投資のスタートだけでなく、その後も寄り添い、安心して資産運用を継続いただけるパートナーでありたいと考えています。

*役職は2025年9月末時点。
*投資信託説明書(交付目論見書)等のご請求・お申込みは、みずほ銀行〈販売会社〉
*設定・運用は、大和アセットマネジメント〈委託会社〉

選択の達人 当戦略の運用実績(米ドルベース、費用控除前)と要因分析
※目標収益率は2025年7月末時点のものです。※当戦略の実績のうち、2018年11月末までは類似戦略(米ドルベース、費用控除前)、それ以降は当ファンドの投資対象ファンド(グローバル・マルチ・ストラテジー ―ヌビーン・エヌ・ダブリュー・キュー・フレキシブル・インカム・ファンド)を米ドル換算したデータ(費用控除前)を使用しています。※グラフのインカム収益は、当戦略の月次収益率のうち、最終利回りの月次換算値の累積値です。右枠のインカム収益の年率値は、当該最終利回りの月次換算値の全期間の平均値を年率化した値です。※グラフのキャピタル収益は、当戦略の累積収益率から、インカム収益を控除したものです。右枠のキャピタル収益の年率値は、当戦略の月次収益率から最終利回りの月次換算値を控除して全期間の平均値を年率化した値です。※キャピタル収益には一部その他要因が含まれます。※なお最終利回りにおいて、株式は配当利回りの値を用いています。※類似戦略は、当ファンドと同様の運用手法を用いた類似ファンドの過去の実績を示したものであり、当ファンドの実績とは異なります。また、当ファンドの将来の成果を示唆・保証するものではありません。※上記は過去の実績を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。※目標収益率は、投資対象ファンドにおけるヌビーンの目標収益率(米ドルベース、費用控除後)です。市場環境等により変更される可能性があります。当ファンドにおける将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。

■当ページは大和アセットマネジメント株式会社が作成したものです。お申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする「投資信託説明書(交付目論見書)」等の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。■投資信託は預金や保険契約とは異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。証券会社以外でご購入いただいた投資信託は投資者保護基金の対象ではありません。■当ページは信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。運用実績などの記載内容は過去の実績であり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。記載する指数・統計資料等の知的所有権、その他一切の権利はその発行者および許諾者に帰属します。また、税金、手数料等を考慮しておりませんので、投資者の皆さまの実質的な投資成果を示すものではありません。記載内容は作成時点のものであり、予告なく変更されることがあります。■分配金額は収益分配方針に基づいて委託会社が決定します。あらかじめ一定の額の分配をお約束するものではありません。分配金が支払われない場合もあります。投資信託にはリスク(元本損失を生じるおそれ)があります。
■ファンドのリスク・費用はこちらからご確認ください。
投資信託説明書(交付目論見書)

【販売会社】みずほ銀行
商号等:株式会社みずほ銀行 登録金融機関 関東財務局長(登金)第6号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団第二種金融商品取引業協会
【委託会社】大和アセットマネジメント
商号等:大和アセットマネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第352号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会
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