保険へのニーズは変化
最適な商品を自分で選ぶ時代

生命保険市場はここ10年ないし20年で大きく変化しました。医療の進歩などを背景に、病気になれば治療費がかかるうえ就業不能に陥るというリスクへの対策が重視されています。またデフレが長引くなか、保険料とコストパフォーマンスは極めて重要な検討項目です。シングルの方々が増え、家族のための保険から自分のための保険へと目的のシフトも起きています。

さらには、人に勧められて保険を選ぶのでなく、お客様が自分で選ぶ時代がやって来ました。“Power of Choice”すなわち「選択の力」が、いっそう活用されるようになったのです。これはコロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授(社会心理学、マーケティング)が『選択の科学』でも触れた概念です。例えば、自ら上手に選んだ結婚相手や就職先にはより大きな満足感を覚え、長きにわたって愛情やロイヤルティを抱く。同じことが商品選択にも当てはまります。だから人は自分で選ぼうとするし、よく勉強もする。実際、保険でも商品に対する理解度と契約の継続率は相関が高いことが分かっています。また、利用する販売チャネルにも「選択の力」がはたらいています。商品をインターネットで調べて選ぶ人もいれば、調べたうえで対面で決める人もいる。その対面チャネルも、近年は複数の保険会社の商品から選択できる比較検討型の乗合代理店が増えています。

ストレスに着目した新商品
ネットでの申し込みも可能に

保険ニーズの変化も、人々の「選択の力」が強まる趨勢もアドバンテージとすべく、まず私たちは今年6月、新商品「終身医療保険プレミアム」を発売しました。いまや大きな社会問題であるうつ病などの精神疾患や、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など当社の定める「ストレスに起因して罹患リスクが高まる病気」による入院を、最長1年まで保障する革新的な商品です。

また男女とも仕事をもつ方々が平日の昼間に保険の検討や手続きを行うことは難しい実状を受け、9月からコールセンターの営業時間を平日は夜9時まで延長し、土曜日の営業もスタートしました。これと同時に新たな販売チャネルとして、保険料のシミュレーションからお申し込みまでを、ホームページ上で一貫して行えるサービスを立ち上げ、ホームページ全体も「使いやすく、分かりやすく」をモットーにリニューアルし、コンテンツやデザインを整えました。

ネット販売による保険でしばしば強調されるのは保険料の安さですが、チューリッヒ生命は他に類例のない商品、納得感のある保険料、「ケア」の精神に基づくサービスを大きな柱としていきます。そして、ご自身がもつ「選択の力」を活用し、私たちを選んでくださったお客様にとって、いつまでもナンバー・ワンの生命保険会社であり続ける努力を惜しみません。