急成長企業が実践する「理念経営」とは
アチーブメント株式会社は創業から38年にわたって人材教育コンサルティング事業を展開してきました。私が入社した2006年には従業員がわずか25人でしたが、現在では10倍以上の組織に成長しています。この10年間は毎年、「働きがいのある会社ランキング」中規模部門においてベストカンパニーにも選出されています。
アチーブメント株式会社
取締役営業本部長/トレーナー
一般財団法人日本プロスピーカー協会評議員
千葉大学卒業後の2006年に入社。22年取締役。選択理論心理学を基にした人と組織のパフォーマンスを引き出すマネジメント講座「リードマネジメント・スタンダード」のメイン講師を務める。初の著書『部下をもったらいちばん最初に読む本』が「読者が選ぶビジネス書グランプリ2025」で総合グランプリを受賞、12万部超のベストセラーに。
そんな当社がこれまで実践してきたのが「理念経営」です。理念経営では、利益追求だけに焦点を当てるのではなく、会社の存在理由や目的に焦点を当て、その達成を目指します。
多くの企業は、会社の存在理由である経営理念をいちばんの土台として、その上にビジョン、目標、計画、日々の実践をピラミッドのように積み重ね、これらに一気通貫で取り組まれていることと思います。しかし私たちは、会社のピラミッドだけでなく、組織に属する一人一人の「個人のピラミッド」も大切だと考えています。
当社では、会社は社員の自己実現の舞台であると考え、各社員が入社時から人生の理念やビジョンを描き、その上に目標や計画、実践を積み重ねていけるようにと取り組んできました。
大切なのは、企業の発展と一人一人の自己実現が重なり合う状態をつくること。それによって社員の中に「会社と自分は運命共同体である」という究極の当事者意識が生まれ、経営理念と日々の実践が一貫性を持ち、結果として理念を貫きながら高収益を達成できる、強い企業になることができるのです。
なぜ管理職の育成が重要なのか
では、企業の発展と個人の自己実現を重ね合わせるには何をどう実践していけばいいのでしょうか。これには三つのステップを踏む必要があります。
第1ステップは「言語化」です。まずは会社が何を実現したいのかを社員に明確に伝えることが重要であり、その実現には言語化が不可欠です。例えば当社ではある時期から、経営理念やビジョン、行動指針、今期の方針などを言語化し、それらを網羅した冊子を全社員に配布。その結果、全員が経営理念や会社の方針を意識して仕事に取り組むようになったのです。
第2ステップは「共感化」。多くの企業は言語化した後、これを基に人事制度をつくるといった「仕組み化」へ飛躍しがちですが、それでは会社から社員への一方通行になってしまい、両者の思いを重ね合わせることにはつながりません。共感化を実現するには組織の要となる幹部・管理職の育成が非常に重要です。幹部の重要な役割の一つは、経営者の“通訳者”となって組織の決断に社員を巻き込むこと。この役割を幹部・管理職がしっかりと担うことで、共感化も進みやすくなります。
次は第3ステップの「仕組み化」です。当社では共感化の後、毎週の朝礼や、代表がビジョンやパーパスなどを語る毎週の全社員会議などを仕組み化しました。

大切なのは、三つのステップの順序を守り、着実に理念経営を進めていくこと。これが、当社が20年で10倍以上の組織に成長できた理由です。
管理職に必要な技術・知識は「学習」できるもの
3ステップのうち「共感化」で重要になるのが、幹部・管理職の育成であることをお話ししました。実際に、そこに課題を抱える企業は非常に多いと感じますし、当社のセミナーに参加してくださる管理職の方ご自身のお悩みを伺うこともあります。そこで私がお伝えしているのが、マネジメントは「技術」であり、学習によって誰でも習得できるということ。具体的には、選択理論心理学をベースにしたマネジメント手法「リードマネジメント」です。
従来のマネジメントでは相手を変えようとする「外的コントロール」を重んじましたが、リードマネジメントは「内的コントロール」を重視します。
自分はなぜ、何のためにこの会社で働いているのか。社員のそうしたおぼろげな目的を明確化してあげることで共感化に導く、現代に合ったマネジメント手法といえるでしょう。
「マネジメントは技術である」と申し上げました。生まれつきリーダーの素質がある人だけが良い管理職になれるのではなく、マネジメントを学び、実践することで、誰でもマネジメントの成果を出すことにつながります。そのためのツールは私たちが提供している講座はもちろんですが、前提となる「マネジメントの知識」を学ぶには、例えば東京商工会議所が主催している「ビジネスマネジャー検定試験」も役立つと思います。
ビジネスマネジャー検定試験は人と組織のマネジメント、業務のマネジメント、リスクマネジメントに関する知識が体系的に学べる内容で、現代の管理職に必要な知識が網羅されています。ぜひこうした外部の仕組みなどを通じ、組織のマネジメント力強化に取り組んでいただきたいと思います。
2026年は“経験”だけに頼らない、知識に裏付けられたマネジメントへ!
“経営理念の浸透”や“事業戦略の策定”、“チームのモチベーション向上”など多様な役割を担う管理職(マネジャー)。多忙なマネジャーだからこそ、日々素早く判断を行うためには、「よりどころ」となる幅広い知識のインプットが欠かせません。
2026年もさらに“成果を出し続ける”ために、今こそマネジメントの学習を始めませんか。
ビジネスマネジャー検定試験®とは
「ビジネスマネジャー検定試験」は、東京商工会議所が主催する管理職のための検定試験。マネジャーに期待される役割を果たすために必要となるマネジメントの基礎知識を網羅的・体系的に学習できます。累計受験者数は12万人を突破。個人での受験の他、これまでにのべ1400超の企業・団体で、マネジメント育成や昇進・昇格基準としても活用されている注目の検定試験です(2025年8月現在)。
ご自身のパソコンで自宅などから受験するIBT方式か、全国のテストセンターで受験するCBT方式が選択できる上、年2回の試験期間中は土日祝日にも受験可能で、多忙なマネジャーでも挑戦しやすいのも特徴です。

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