空間認識力は生活の中で鍛えられる

生活の中で挙げるなら、「買い物」はどうでしょう。

幼い子が大きなスーパーマーケットの中で数々の商品を探し出してレジで購入するまでには、さまざまな試行錯誤や色々な角度からアプローチする力が必要になります。

また、子どもにレジ袋の大きさを選ばせて、実際に買った商品を詰めさせれば、「量的感覚」も自然と養われます。

料理の手伝いなどもいいですね。「水を100ml測って」「材料を2cmの幅に切って」など、具体的な数を言ってお手伝いしてもらうことで量的感覚が育まれます。

このほか、ネットショッピングなどで購入した商品が入ったダンボールを開けさせるという些細な行動もトレーニングになります。箱の大きさや長さ、中に入っている物の量などを体感することによって、量的感覚が自然と身につくのです。

我が家では、小3の息子にダンボールを開けさせるとき「この箱の体積は何立方センチメートルくらい?」という問いかけをいつもしますが、先日、実際には7600立方センチメートルの箱を「8000立方センチメートルくらいかな」とかなり正確な答えが返ってきました!

空の段ボール
写真=iStock.com/kyoshino
※写真はイメージです

そして、空になった段ボールを開いて畳ませることで立体の展開図が自然と理解できます。同じ大きさ・形の2つ以上の段ボールがあるときは、開き方を変えてみるなど、ちょっとした工夫で図形の学習に結びつけることができます。

特に小学校低学年のときにどれだけ多くの経験をさせたかが、その後の空間認識力に大きく影響しますので、保護者の方も意識してたくさんの経験を積ませてあげてください。

このように、空間認識力を鍛え、基本を一歩一歩着実に身につければ、「図形が苦手」という生徒もきっと「図形が得意」に変わるはずです。ぜひできるところから取り組んでみてください。