図形が苦手な子と得意な子の特徴は?
拙著『小学算数の図形問題に1冊でしっかり強くなる本』(かんき出版)では、「図形の苦手な子」に共通する特徴を次の4つにまとめています。
① 図形を描くとき、まっすぐな線が引けない
② 公式は暗記していても、使われている用語を正しく理解できていない
③ 問題を解くための「道具」と「使い方」が身についていない
④ 見えない線「補助線」が引けない
逆に言えば、この4つを克服することで「図形が得意な子」になることができ、中学受験で算数を武器にできるようになるというわけです。
先述した通り、難関校の図形問題の傾向は、答えにたどり着くまでの手順が多いことにつきます。一歩深いところに答えがあり、その答えにたどり着くまでのステップが一般の学校の問題より多くなります。このステップ攻略のカギが4つの克服にあります。
「図形が得意な子」には、さらに共通する特徴が2つあります。
① 図形問題に限らず図をかいて考えることに長けている
② 1つの問題を途中であきることなく考えつづけることができる
中学受験の算数は、図形問題に限らず図をかいて考えると速く正確に解ける問題が多くあります。図形が得意な子は、そういった問題でも問題条件を図式化し、思考を視覚化することに長けています。
また、図形が得意な子は、問題を解くときまるでゲームをするかのような集中力で、何かしらの答えを出そうと解き続ける「諦めない力」を身につけています。日常生活の中で、自分で考え最後まで自分で行動する経験を少しでも多くさせることも大切です。
親ができるサポート
最後に、中学受験の図形学習に取り組む生徒に対して親ができるサポートについてお伝えしましょう。
① 声かけで苦手意識を植えつけない
図形は一度、苦手という意識をもってしまうと、問題を見ただけで思考がすくみ、本来の実力を発揮できないことが多く見られます。仮に図形問題で思うように得点できなくても、「図形が苦手だからがんばろう」ではなく、「図形はしっかりやれば必ずできるようになるからね」というように、苦手意識を植えつけない声かけが大切になります。
② 図を描いて考える習慣をつけさせる
図を描いて考える習慣づけは、「空間認識力」の育成と算数が得意になる子の要素に欠かせませんが、お子さんの多くは面倒くさがって描くことを嫌がります。受験算数を学ぶ初期段階での「描いて考える習慣づけ」が、算数を得意な子に育てる大きなカギとなります。
③ 子供に教えてもらう時間をつくる
図形問題は見た目など「何となく」で答えを求めることができるケースもあります。本当に理解して正解を出したのか、図形の意味が分かっているのかなどは、人に自分の言葉を通して伝えられるかどうかではっきりわかります。そのため、お子さんに問題をどうやって問いたかを教えてもらう時間をつくることがとても有効になります。
以上の点を参考に、算数の「図形問題」を得点源にして、合格を掴みとってください! 応援しています。


