人に説明することが復習になる

授業が終わった後に、真っ先にやってほしいのは、宿題ではなく、その日の授業の振り返りだ。振り返りは親子の会話の中でできる。今日はどんなことを習ったのか? 授業中、先生はどんな話をしてくれたか? そのときの周りの子どもたちの様子など、些細なことでもいいから、子どもに話してもらう時間をつくる。そうやって、その日の授業を頭の中で再現させ、人に説明することで、復習ができる。

それから、その単元のテキストをしっかり読む。新しい単元の表紙のページやコラムなどは、一見授業とは関係のないことのように思うが、実はその中に面白い話や大事なポイントが書かれていたりするので、必ず目を通すようにしてほしい。そうやって、テキストを隅々まで読んだ後に、改めて大事なポイントを押さえ、宿題に取り組む。

そうすれば、ポイントとなる大事な知識はもちろんのこと、その周辺の情報に至るまで吸収することができる。塾で習ったことがそのまま出るのではなく、「そういえば、過去に似たようなことを学んだな。その知識を活かせば、解けるかもしれない」と感じさせる今の入試問題は、こうした些細な知識が解くためのヒントになることが多い。

知識を理解する助けになるのが「身体感覚」

昨今、入試の中身が大きく変わっているにもかかわらず、塾では相変わらず、理社の授業コマ数は少ない。週1回の授業で教えられることなど限られている。そのため、それ以外のことはテキストを読んで補っていく必要がある。

教室で授業を受ける小学生
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また、理科や社会といった科目は生活がベースになっている。小学生の子どもにとって、生活の中心は学校と家庭だ。子どもに何か新しい知識を与えるとき、理解の助けになるのが身体感覚だ。子どもは自分が経験したことは身体感覚として残り、その経験と知識をつなぎ合わせることで理解を深めていく。この身体感覚がないまま、ただ知識を覚えさせようとしても、しっかり根が張っていない木に実を付けさせようとしているのと同様に、ぽたぽたと知識の実が落ちてしまう。しっかり自分の知識にするには、その土台となる根っこの部分をきちんと育てていく必要があるのだ。