2013年5月27日(月)

30代:「仕事も家庭も趣味も」欲張りDINKSの盲点

年代別「実物家計」から未来の破綻リスクを診断【3】

PRESIDENT 2012年1月16日号

著者
横山 光昭 よこやま・みつあき
家計再生コンサルタント、マイエフピー代表取締役、ファイナンシャルプランナー

横山 光昭1971年生まれ。FPとして司法書士事務所に勤務した後、2001年に独立。7000人以上の家計を再生した実績を持つ。著書は累計57万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズを代表作とし、著作累計86万部となる。

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家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー 横山光昭 構成=八村晃代 撮影=アーウィン 写真=PIXTA
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Bさんの悩み

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Bさんの家計簿

結婚して約10年。共働きで夫婦2人の生活を楽しんできた。妻も35歳になり、子どもがほしいと思い始めたBさん。現在は通勤に便利な場所で賃貸アパート暮らしだが、子どもが生まれたら家の購入も考えている。

家計簿はつけていても、毎月の収支を合わせることで手一杯だ。年収は夫婦合わせて800万円だが、仕事帰りに惣菜を買う、夜も外食が多いなど共働きゆえの出費も多く、生活費をボーナスから補填する月もある。

夫婦共通の趣味である観劇と海外旅行に惜しみなくお金を使ってきたためか貯蓄が180万円しかなく、もう少し貯めておくべきだったと反省している。

子どもができたら妻は仕事を辞めたいと思っているが、そうなったとき夫の収入だけでやっていけるだろうか。

家計再生コンサルタント 横山さんのアドバイス

DINKS家庭にありがちなパターンだ。夫婦合わせて年収は800万円と少なくない。にもかかわらず貯蓄が180万円というのはいかにもさびしい。

夫婦共働きの場合、互いのお金の使い道はノーチェックとなりがちだ。それが浪費のもととなり、フタを開けたら夫婦ともに貯蓄がないというケースが多いが、Bさんの場合は理想的な夫婦同一会計である。

にもかかわらずこうなった原因は、「困らない」からだろう。生活を楽しんでも赤字にならないため、危機感の欠如から使いすぎてしまう。仕事のストレス解消のため、休日にパーッと使ってしまうのもDINKS家庭の特徴である。「稼いでいるからこその落とし穴」だ。

家計を立て直すには、まず毎月使っているお金についてざっくり「消費」「浪費」「投資」の3つに分けることから始めよう。

「食費」は本来生活に必要な「消費」にあたるが、「必要以上の贅沢」については「浪費」となる。Bさんの場合も「食費」が「消費」+「浪費」になっている。

2人とも多忙のため、ランチも夜も外食が多い。これは体にも家計にもよくない。毎日弁当を持っていけとは言わないが、夕食はなるべく自炊にして栄養バランスを見直すとともに食費をカットしていこう。

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