四位一体の営業で全社に目配り

高吉所長に率いられた稼ぎ頭チームのコミュニケーションは、「所長-営業マン」「顧客-営業マン」の範疇にとどまらない。実は、彼らが連携プレーで大切にしているキーワードがある。それは「四位一体の営業」だ。

この「四位」とは、店舗の「設計」、施工管理の「工事」、現場で施工を請け負う「協力会社」、そして顧客との接点となる「営業」を指す。それらが一丸となることで、顧客満足度の高い店舗開発が可能になり、仕事の喜びも見出せるようになる。

流通店舗事業の仕事を川の流れにたとえると、営業は川上に位置し、営業活動ですくいあげた顧客ニーズという情報を川中の設計、そして川下の工事・協力会社へ流しながら店舗開発を進めていく。途中で顧客との折衝がうまくいかなくなり、川上でマイナス情報を澱ませてしまったら、見積もり計算などで協力してくれた設計や工事の担当者は「どうなっているのか」と不信感を募らせるだろう。だから高吉所長は朝礼などの機会を利用して、「自分たち営業マンの後ろには、何十人、何百人もの仲間がいることを忘れるな」と何度も繰り返す。

そして、週1回課しているのが「連携シート」の提出だ。設計や工事担当に「この店舗のレイアウトをお願いしたい」「この工事の進捗状況はどうか」など点検・確認を行うものだが、それをきっかけにフェース・ツー・フェースでのコミュニケーションも自然と生まれる。すると、設計や工事担当も忙しい合間をぬって、進んで現場に足を運んでくれるようになる。