自分に力が100あっても、他者から70にしか見られなければ、70の評価にしかならない。しかし、能力が100あるのなら、100あるように見せたいもの。本来の実力をアピールできる報・連・相の秘訣とは何か。

印象の93%はボディランゲージが決める

米国のある調査によれば、経営トップ1500人に「なぜ成功できたのか」と質問したところ、「コミュニケーションを勉強したから」との回答が実に72%に上った。

確かにビジネスの場は自分の意思を伝えたり、相手の意見を聴いたりと、コミュニケーション抜きには成り立たない。そして、仕事の評価は他人が決めるものである。自分に能力が100あるなら、100あるように見せたいもの。その力こそ、コミュニケーション=「報・連・相」なのである。言い換えれば、コミュニケーション上手、「報・連・相」上手ほど出世するということだ。

コミュニケーションの基本は対人関係にある。そこで、まずは心理学のセオリーに沿って、良好な人間関係をつくる法則を見てみよう。

まずは、「会わないと合わなくなる」の法則(図・STEP1)。アメリカの心理学者ザイアンスによる、人間関係は接触頻度が多いほどよくなり、少なければ悪化するという法則だ。

挨拶でも気遣いでも日頃の声掛けを続けるだけで、好意を持たれるようになる。逆に、「○○さん、最近、顔出さないけど、なんかマズイことあったんじゃないかな」というように、あまり知らない人に対しては評価を実際よりも下げるのが人間の心理だ。

なぜ好意を持ってもらう必要があるのか。例えば、同じ能力の部下が2人いる場合、上司は好きなほうの部下を高く評価する。好意を持ってもらうことは、おべっかでも何でもない。要は自分の力を100%発揮するための環境づくりであり、自分を応援してくれる味方を確保することだからだ。