話題をガラッと切り替える言葉を使う

他の方法としては、次のようにすることで、いい意味で話に水を差すことができます。

たとえば、こんな感じです。

「ところで、今日は何時まで大丈夫ですか?」
「……ということで、話を続けたいのは山々なのですが、そろそろ本題に入りましょう」
「すみません。お手洗いをお借りしてもいいですか?」(一度その場から離れる)

このように、「話題を切り替える言葉」を使うことで、長い雑談を終わらせることができます。

さて、本書の趣旨は、できるだけ相手にたくさんしゃべってもらうことなので、会話が続くということは、うまい雑談ができている証拠です。

相手がもっとしゃべりたいと思っているのなら、雑談を続ける意味もあります。

渡瀬謙『一生使える「雑談」の技術』(大和出版)
渡瀬謙『一生使える「雑談」の技術』(大和出版)

話に乗っかって会話をどんどん広げてもいいでしょう。

しかし、相手も「そろそろこの話はいいかな」と感じているようなら、パッと話題を切り替えることが、相手の意を汲むことになります。

切り替えるタイミングは、会話が途切れた瞬間がベストです。

どんなにおしゃべりな人でも、1つの話題で延々としゃべることはしません。

どこかで途切れる瞬間があります。

【相手】「……という感じで、本当に面白かったんだよ」(ちょっと間が空く)
【自分】「なるほど、面白そうですね。……ところで、お時間のほうはまだ大丈夫ですか?」

あくまでも相手を気づかうセリフを使いましょう。

自然に話題を切り替えることができたら、相手からの印象も悪くはなりません。

できるだけ相手にイヤな思いをさせることなく、スマートに終わらせましょう。

【関連記事】
【第1回】訪問先で「天気の話」をする人は仕事ができない…リクルート全国1位営業が使う「ビジネス雑談」のルール
「ので」「けど」を多用すると話がややこしくなる…話の上手い人が頻繁に使っている"話し始めの言葉"
なぜ孫正義社長は「すぐ電話をかけてくる」のか…仕事がデキる人がメールより電話を多用する本当の理由
「仕事が異常に早い人」は何をやっているのか…外資コンサル流「同じ時間で10倍の成果を出す」メソッド
「ちょっと話したいことがあるんだけど」と言ってはいけない…本当に聞いてほしい時に使いたい"最初の一言"