わずか1字が天国と地獄を分ける

私自身、キャンディデイト様からのメール文に「御社」とあるのを見ると、すぐに指摘して、以後は絶対に間違えないよう指導をします。

なぜなら、就職・転職という人生で最も重要な戦いの場では、いかなる場面、いかなる機会でも気を抜かず、万事にとことん徹底しない限り、生き残ることができないことをいやというほど知っているからです。

「御社」と「貴社」、わずか1字違いが天国と地獄を分けることさえある。だからこそ、書類をととのえるうえでは何よりもまず“細部”を意識し、遺漏のないようこだわらなければいけません。

「です」「ます」と「である」混在は注意力散漫に感じさせる

例えば、文のスタイル。一つの書類の中で「です」「ます」を使う文(敬体といいます)と、「だ」「である」で書く文(常体といいます)を混ぜて使ってはいないでしょうか?

そうした混在は注意力の散漫を感じさせ、たとえ1カ所でも(1カ所だからこそ目立つのです)、あなたへの評価をネガティブにします。

誤字・脱字などは、言うまでもありません。

受験の時には下書き→清書の手順を踏んで、間違った字は必ず直し、不安なところは辞書できちんと調べる人も、なぜか就職・転職では無造作に書類を書いてしまう。

受験と同じ、いえ、それ以上に大切な場面であるにもかかわらず、なぜそうする人が多いのか理解に苦しみます。

最近はエントリーシートも職務経歴書も、企業のHPやネット上にあるフォーマットへ直接入力することが増えており、「志望動機」→「死亡動機」など、とんでもない誤変換で提出する例も後を絶たないとか。

いずれの場合も、いったんプリントアウトして読み直すという手間さえ惜しまなければ、確実になくすことができるはずの初歩的ミスです。

アートの世界では「美は細部に宿る」と言いますが、それは就職・転職においても疑いのない真理。「たかが書類」などとは絶対に考えず、全身全霊を込めて書くよう意識してください。

面接官の女性と面接を受けるスーツの男性
写真=iStock.com/mapo
「たかが書類」と考えてはいけない(※写真はイメージです)