肌がカサカサの人は人参がオススメ

【「老けない野菜」ズボラレシピ】

【人参のきんぴら風】
人参はビタミンA含有量が野菜の中でトップクラスで、皮膚や粘膜の潤いを保つ。肌がカサカサしている人はビタミンA不足の可能性があるのでお勧めの一品。ビタミンAは脂溶性のため、油と一緒に調理したり、熱を加えると吸収率が高まる。ゴマは小さな粒の中にビタミンや食物繊維、たんぱく質、鉄などの老けない栄養素を多く含む。

材料
・人参……1本(100g程度)
・醤油、砂糖、酒……各大さじ1弱
・ごま……適量
・ごま油……適量

(1)人参をスライサーでカットする
(2)(1)を耐熱容器に入れ、醤油、砂糖、酒をまわしかけ、混ぜる。電子レンジに2~3分(600Wの場合)かける
(3)器に盛り付け、ごま油をひとまわしし、ごまをふる

調理のポイント
人参は包丁で細めにスライスしてもOK。ごまは皮が硬いため栄養分が吸収されにくい。ひねりつぶしながらふろう
※『老けない最強食』(文春新書)より

「ちょい足し」で老けなくなる最強食材とは

「手抜き料理のほうがかえって栄養素が残っていることも多いです。美白に効果的な『赤色』の代表格はトマトですが、そこに含まれるリコピンはジュースのほうが体に吸収されやすい。水を飲み続けた群と比較すると、トマトジュースを飲んだ群では12週間後に目の近くのしわが消えたという研究報告があります。トマトジュースを飲むことは野菜の“ちょい足し”にもなりますね」

“ちょい足し”に向いているものには、ほかにもブロッコリーの新芽「ブロッコリースプラウト」がある。老ける元凶・AGEを抑える力がブロッコリー(老けない野菜5位)の7倍というから、サラダに添えれば老けない効果が何倍にもアップする。

パックに入ったブロッコリースプラウト
写真=iStock.com/IURII BUKHTA
※写真はイメージです

「枝豆もお勧めです。コンビニであればそのまま食べられる形で販売されています。枝豆にはビタミンB1、ビタミンC、鉄などが含まれ、疲労対策にも良いです」(岸村氏)

ところで、加熱向きで調理に時間を要する老けない野菜もある。冒頭の「黒色(食物繊維が豊富)」に分類される「ゴボウ」だ。きんぴらゴボウはゴボウをササの葉の形のように薄く削って、ごま油で炒める料理だが、意外にも「加熱するほど抗酸化力が高くなる」と岸村氏。