「手抜き」をポジティブな食育の一環に昇華させる

今回は外食やコンビニ食を利用する際に工夫できることがいくつか見つかった。栄養バランスに配慮すると同時に、“子どもへの誠意のポーズ”や「連続性を極力なくす」といったことを念頭に置くのが肝要である。これらが実践できれば、必要以上に罪の意識をもつことなく外食・コンビニ食を利用できそうだ。

また、子どもに主体的にメニューを選ばせることで、子どもの理解度を測り、食育を直接施す有益な機会とすることもできる。

「親・保護者の手抜きのため」とだけ考えると外食・ファストフードの利用は後ろ暗く感じられがちだが、日々奮闘する親・保護者にとっては手抜きするシーンも子育てにおいて必要な一幕である。

適切な考え方と距離感で外食・ファストフードと向き合うことで、それまでネガティブに捉えられていたものをポジティブに活用することができるかもしれない。親としてはぜひ全てをいい方向に調整して、「この手抜きもポジティブな食育の一環」と胸を張れるようにしたい次第である。

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