ストレスを抱えているのは運動不足の可能性

いったん家に帰ってからスポーツジムに行こうとするのはあまりおすすめしません。

なぜかというと、自宅に戻ってから再び外に出るのはとても億劫に感じてしまうからです。たいていの人は、「今日はジムに行かなくていいや」と自分を甘やかしてサボってしまいます。

ですから、どんなに疲れていても、帰宅する前にさっさと運動をして汗を流してしまったほうがいいのです。

とにかく汗をかけばよいので、スポーツジムでなくともかまいません。自宅のそばにスイミングスクールがあるのなら、そこで泳ぐのもよいでしょうし、空手や剣道の道場が帰宅途中にあるのなら、そちらを選んでもよいでしょう。

たいていストレスを抱えているのは、運動不足の人。

メンタルが弱くなっているのも、やはり運動不足の人です。

できれば毎日、最低でも週3日から4日は運動をしていれば、そんなに心が病むこともありません。運動していれば、ストレスはきれいに解消できるものだからです。

スポーツをすると、身体を動かすので健康にもよいですし、ストレスもなくなるので肌もツヤツヤになっていきます。

さらに肥満予防にもなり、その結果として異性にモテるということもありますし、一石二鳥どころか、一石三鳥、一石四鳥くらいの効果が見込めるのです。

クラシックを聴いて心を癒す

音楽を聴いていると心が休まります。優れた音楽には、癒しの効果があるからです。とはいえ、「具体的には、どんなジャンルの音楽を聴けばいいの?」と疑問に思う人もいると思いますので、その答えをお教えしましょう。

癒し効果の高いジャンルは、心理学的にいうと「クラシック」です。

カリフォルニア大学のスカイ・チャフィンは、まず参加者に2397という数字から13ずつ引き算をさせることで、実験的にストレスを引き起こしました。

2397、2384、2371と暗算で答えていくのはかなり頭を使います。しかも30秒ごとに、実験者は「もっと速く!」と焦らされるのです。これは、かなりのストレスです。

さて、十分にストレスを感じさせたところで、次の4つのグループに分けました。

①音楽を聴かず、ただ静かに待つグループ
②クラシック(パッヘルベルの「カノン」とヴィヴァルディの「四季」からの第一楽章「春」)を聴くグループ
③ジャズ(マイルス・デイヴィスの「フラメンコスケッチ」など)を聴くグループ
④ポップス(サラ・マクラクランの「エンジェル」など)を聴くグループ

音楽を聴いてもらったあとでストレス回復効果を調べてみると、クラシックを聴いた参加者だけが、血圧がはるかに早く正常に戻りました。

ジャズやポップスはというと、残念ながら音楽を聴かずにただ静かに待っていた場合と同じくらいの効果しかありませんでした。

この実験ひとつだけで結論を出すのはかなり強引だと思いますが、心を癒すために音楽を聴くなら、一応のところ、クラシックがよいとアドバイスしたいと思います。

どんなジャンルの音楽を聴けばいいのか迷ったら、この話を思い出してください。