「半分伝わればいい」と考えればいい

彼のプレゼンや質疑応答から、緊張していることは伝わってきましたが、それ以上に彼の熱意が伝わってきたのです。人は、一生懸命にチャレンジしている人を応援したいものです。慣れない場所で緊張している姿を見たら、さらに応援したくなります。逆に言うと、緊張している姿というのは、案外武器になるのです。

ですので、緊張を無理に押さえつける必要はありません。大舞台であがってしまう自分も受け入れる気持ちで臨みましょう。一生懸命さが伝われば良いのです。あまりにも緊張するという時は、原因があります。それは、「うまくやろう」という気持ちが強すぎるということです。

「良いプレゼンをしてみんなから拍手喝采を浴びるぞ」と自分からハードルを上げてしまって、逆に本番で力が入りすぎるのです。この状況を回避するにはどうすればいいでしょう。実は、すごく簡単な方法があります。それは、「半分伝わればいいや」と、力を抜くことです。

本番で伝えられるのは6~7割程度

今井孝『誰でもできるのに9割の人が気付いていない、話し方・つながり方』(幻冬舎)
今井孝『誰でもできるのに9割の人が気付いていない、話し方・つながり方』(幻冬舎)

実際、どれだけ事前の準備で頑張ったとしても、本番で相手に伝わるのは自分が思っている6~7割程度にすぎません。下手したら半分ということもあります。本番はうまく話せなくなるものなのです。元々そういうものだと割り切って、肩の力を抜いて本番に臨めばいいのです。

私は趣味でクラリネットを習っていて、年に数回だけ人前で発表する機会があります。演奏のあとに、いつも言うのがこの言葉です。「練習はもっとうまいのに……」まあ、そんなものなんですよね(笑)。

このように本番で7割しか出せないのであれば、練習でプレゼンのクオリティをとことん上げなければいけません。もうこれ以上はない、というくらいまで練習できたら、あとは本番の自分に委ねましょう。練習はとことんする。本番は結果を手放す。これが人に伝える時の基本です。

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