ビジョンを分解し1週間・1日単位の目標に落とし込む

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第5位は、『1年・1カ月・1週間・1日の時間術』でした。

吉武麻子『1年・1カ月・1週間・1日の時間術』(かんき出版)
吉武麻子『1年・1カ月・1週間・1日の時間術』(かんき出版)

本書は、目標や夢を達成できる時間術・計画術を教えてくれる一冊。新たな年を迎え、「今年1年を充実させよう!」と意気込んでいるビジネスパーソンの人気を集めました。

読みどころは、「ビジョン→1年目標→3カ月目標→1カ月目標→1週間・1日目標」と、ビジョンを分解し、1週間・1日単位の行動目標に落とし込んでいくノウハウを指南するパート。「家族がみんな健康で元気」といった大きく漠然としたビジョンも、分解すれば「今やるべきこと」がクリアになり、行動に移しやすくなります。

また本書では、目標達成のための計画を、アナログで書き出すよう勧められています。以下のようにノート・手帳・デジタルを使い分けることで、目標実現へと着実に歩んでいけるでしょう。

①ノートでアイディア出し
②手帳で中長期計画
③デジタルでタスク管理

今年こそ実現したい目標がある人はもちろん、時間の使い方に苦手意識がある人や、買ったばかりの手帳を有効活用できていない人にも一読をおすすめします。

ビジネスの場面でよく見る「ですがですが構文」

第7位の『一生使える「文章の基本」』にもご注目ください。

木山泰嗣『一生使える「文章の基本」』(大和出版)
木山泰嗣『一生使える「文章の基本」』(大和出版)

本書の副題は「相手への心づかいが行き届く」。あなたは普段、相手への心づかいが行き届いた文章を書けているでしょうか? 自信を持ってイエスと即答できないなら、本書を読んでみることをおすすめします。

弁護士として文章の書き方の授業や講演を行ってきた著者・木山泰嗣氏は、文章の基本は「読み手の立場」に配慮し尽くすことであり、「読んだ先に、相手がどんな行動をするか」まで想像することで書くべき内容が決まってくると断言しています。

まず心がけたいのは、「ですがですが構文」を避けること。

わかりやすい文章の基本は「一文を短くすること」です。特に多く見られるのは、「A事業の決算ですが、資料1のとおり報告があがっているのですが……」などと「~ですが」を繰り返した長文です。こうした「ですがですが構文」は主語と述語の対応に誤りが生じやすく、読み手に違和感を与えるため、今日から使わないようにしましょう。

「文章の基本」をマスターして、誰からも信頼される、心づかいの行き届いたビジネスパーソンになりませんか?