世界へ羽ばたいた選手を多く輩出した大学は?

直近10年間、第90回大会以降の箱根駅伝に出場した選手で国際大会(五輪3点、世界選手権2点、アジア大会1点)に出場した選手を集計すると、以下の結果になった。

【国際大会】
①駒大 17点
②順大 15点
③東洋大 14点
④城西大 12点
⑤法大 11点
⑥早大 9点
⑦東京国際大 5点
⑧山梨学大 3点
⑨上武大・中央学大・神奈川大・帝京大 2点
⑬東海大・日体大・明大 1点

トップは駒大だ。東京五輪の男子マラソン代表に中村匠吾(富士通)を送り込むと、世界選手権の男子マラソンは3大会連続でOBが出場中。田澤廉(現・トヨタ自動車)は大学4年時にブダペスト世界選手権10000mに、佐藤圭汰(2年)は今夏のアジア大会5000mに出場した。

現在は大八木弘明総監督がSチームの佐藤、鈴木芽吹(4年)、篠原倖太朗(3年)を指導。OBの田澤も母校を拠点にトレーニングを積んでいる。11月25日の八王子ロングディスタンス10000mでは佐藤が日本人学生歴代2位の27分28秒50(U20日本記録)、鈴木が同3位の27分30秒69、篠原が同5位の27分38秒66をマーク。箱根駅伝だけでなく、世界を見つめて“高い意識”で取り組んでいる。

先の学生駅伝の結果と国際大会の結果を見ても、駒大が“学生駅伝界の絶対王者”として異論はないだろう。

都内を走る電車内で掲出された第99回大会の中吊り広告
撮影=プレジデントオンライン編集部
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直近10年間の箱根駅伝では駒大と並ぶ活躍を見せてきた東洋大も世界に羽ばたいた選手が多い。その代表格は服部勇馬(トヨタ自動車)だ。学生時代から東京五輪を意識して、マラソンに取り組み、見事、東京五輪の男子マラソン代表に輝いた。それから箱根駅伝2区で日本人最高記録を叩き出した相澤晃(旭化成)も東京五輪の10000mに出場。今後はトラックだけでなく、マラソンでの活躍も期待されている。

そして注目は順大、城西大、法大だ。箱根駅伝ではさほど上位に食い込んでいないが、国際大会の代表を数多く送り込んでいる。

順大は塩尻和也(富士通)と三浦龍司(4年)の存在が大きい。ふたりとも学生時代に3000m障害で五輪に出場。塩尻は大学4年時に箱根2区を日本人最高記録(当時)で走破すると、近年は10000mで大活躍している。12月10日の日本選手権では27分09秒80の日本記録を打ち立てた。

現在4年生の三浦は箱根駅伝(1区、2区、2区)で3年連続の二桁順位に終わっているが、3000m障害では日本の歴史を塗り替えている。東京五輪で7位入賞。今季は自身が持つ日本記録を2年ぶりに更新すると、ブダペスト世界選手権で6位に食い込んだ。3位との差は1秒72。世界大会のメダルが夢ではない状況だ