いったん婚活はストップしよう

クリスマスにはワインが飲めるパーティに行ってみたい、と目を輝かせる。その後すぐ、「でも4回パーティに参加して、婚活には化粧をしていかないとダメだとわかりました」とつぶやく。私は驚いてしまった。お世辞抜きにきれいな肌だったからだ。

「笑われてしまうかもしれないけど、ありのままの自分でいたら、ぴったりの人と出会えると信じているんです。着飾ったら飾った人しかこないんじゃないかって。だからずっとスッピンでした」

と言い、肩をすくめる。

写真=iStock.com/Liliboas
※写真はイメージです

化粧をする行為も、クリスマスは恋人と過ごすという憧れも、それは周りから見た目を意識してのことで、本当に自分が楽しいことなのか? とケイコさんから問われたようだった。

婚活だってそうだ。楽しいどころか、このまま続けて成果が出ないと自分が壊れてしまいそうな予感があった。いったん婚活はストップしよう。そしてクリスマスでもそうじゃなくても、自分の好きなことのためにもう少し時間を割こう。結婚につながらなくても、好きな人と時々会える時間を今は一番大事にしたいと思った。

【関連記事】
【この連載の前回】なぜ婚活が長引くと苦しくなるのか…40代女性ライターの質問に早大教授がずばり答えた「納得のロジック」
「仕事が正妻」のハイスペック男性は損切りが異常に早い…羽生結弦のスピード離婚から女性が学ぶべき教訓
だから40代以上の未婚人口は史上最大に…昔は当たり前だった「年収300万円台の結婚」が成立しない本当の理由
NHK大河ではとても放送できない…宣教師に「獣より劣ったもの」と書かれた豊臣秀吉のおぞましき性欲
「中世の日本にはたくさんの奴隷がいた」約20万円で人買い商人に売られた14歳少女のその後