食事:毎朝、1杯のみそ汁を飲むだけでも効果抜群!

1日三度の食事は準備だけでも大変ですが、ちょっと変えるだけで、体を温め、免疫力がアップしますよ。

最強メニューは「みそ汁」です。毎日、朝晩飲んでほしいですが、特に朝起きてすぐは、体温が低く頭もボーッとしているので、みそ汁を飲むことで体が温まりシャキッとします。

みそはミネラル、ビタミン、アミノ酸が豊富で、みその茶色い色素に含まれるメラノイジンは、抗酸化作用が強く、風邪や感染症を防ぎます。

具材に、ニンジンやホウレンソウなどの緑黄色野菜や、キノコ類を入れると、さらに栄養価はアップ。緑黄色野菜は、先述した粘膜免疫のIgA抗体の原料となるビタミンA、キノコ類は免疫バランスを整えるビタミンDを含みます。みそ汁に、血行促進作用のあるショウガをちょっと足すと、より体を温めて新陳代謝を上げてくれます。

具材たっぷりの味噌汁を手にしている男性
写真=iStock.com/kazoka30
※写真はイメージです

みそ汁に次いで食べてほしいのが「納豆」です。みそや納豆などの発酵食品には、腸内環境を整える善玉菌が豊富に含まれています。そもそも免疫細胞の7割は、腸内に生息しているため、免疫力を上げるには腸内環境を整えることが必須。

『プレジデントFamily 2024冬号』
『プレジデントFamily 2024冬号』

腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌が、2対1対7のバランスで生息していますが、日和見菌は、善玉菌が増えれば善玉菌、悪玉菌が増えれば悪玉菌と強いほうに味方するので、なるべく善玉菌を増やすことが大事です。

最近の研究では多様性が大事との報告もありますので、三つの菌のバランスをとることが腸内環境にとってはよいといえるでしょう。また腸内細菌のエサになる食物繊維もお忘れなく。

抗酸化作用のあるポリフェノールや食物繊維、ビタミンを豊富に含むリンゴも免疫力をアップします。また、紅茶のポリフェノールは、インフルエンザウイルスを15秒で無力化するというデータも。カフェインが気になるならノンカフェイン紅茶もあります。

(構成=池田純子)
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