運動:下半身と肩甲骨を意識して体を動かそう

「運動」が、なぜ免疫力を上げるのか。そもそも私たちの体温の40%は、筋肉がつくっています。ですから運動で筋肉を鍛えることで体温が上がり、免疫力アップにつながるのです。特に全身の筋肉の7割は、下半身にありますので、まず下半身の運動をするのが効率的です。

また、長時間、机に向かっていると子供だって肩がこるので、肩甲骨を動かす運動も大切です。肩こりは血流の悪さが原因。血流が悪いと体の冷えにつながります。

「下半身」と「肩甲骨」、この2カ所を意識して動かしましょう。

準備運動をする女性
写真=iStock.com/Milatas
※写真はイメージです

下半身の運動でお薦めなのは、しゃがんで立ち上がる「スクワット」、片方ずつ太ももを引き上げる「もも上げ」、両方のつま先で立つ「つま先立ち」など。

また「フラミンゴ療法」といわれる片足立ちもお薦めです。片足立ちを1分キープするだけで、約50分のウオーキングと同じ負荷が得られるといわれます。筋肉はもちろん、骨も鍛えられます。免疫細胞は骨髄でつくられるので、骨を丈夫にすることも免疫力アップにつながるのです。

「なわとび」や「ウオーキング」などの有酸素運動もいいですよ。体が温まるだけでなく、心肺機能を鍛えて、体力の向上にもつながります。

肩甲骨を動かすなら、両腕を勢いよく上げ下げする「バンザイ運動」をぜひ。壁に両手をつけて、ひじを伸ばして戻す「壁腕立て伏せ」もお薦めです。肩こりのひどい子は、肩甲骨と肩甲骨の間にカイロを貼ると、楽になりますよ。

運動は1日10〜20分程度、気分転換に行うとよいでしょう。わざわざ運動の時間をとるのが難しい場合は、お風呂上がりに寝室でストレッチをする、塾の階段を上り下りする、明るい時間帯に塾に行くときは1駅歩くなど、生活の中にうまく取り入れるとよいですね。

運動をして体が温まると、脳の血流もよくなるので、勉強の能率も上がります。そしてストレス解消にもなるので、楽しくやるのが一番。親子で一緒にやると楽しくて、家族みんなの免疫力アップにつながるでしょうね。