自分で問題解決できる人はどのようにしているか。プロコーチの林英利さんは「問題の本質を見極めるには、『理想と現実のギャップ』を見つけ出すことだ。トヨタ式の『5回のなぜ』を繰り返して問題部分を追求することは、自分自身を極限まで追い込んでしまう行為なため、そうではなく『理想』のほうにフォーカスした『なぜ』の問いをつくるといい」という――。

※本稿は、林英利『一瞬で自分を変えるセルフコーチング 最高の「気づき」を得る、自問自答の技術』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

黒板に描かれたアイデアのスケッチを頭をかきながら眺めてい女性
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問題の「発見」からすべてがはじまる

「問題を解決したい」

そう考えたとき、問題そのものが何か明確になっている場合と、そうでない場合とがあるのではないでしょうか。

ようするに、どうにもうまくいかないけれど、その原因が明確にわかっているときと、そうでないときがあると思うのです。

また、問題がありすぎてどこから手をつけていいのかわからなかったり、自分の力では解決しようがない問題に困っていたりする場合もあるでしょう。

つまり、問題を解決するには、

「問題は何か?」

を、まず知る必要があります。

では、「問題」はどこに潜んでいるのでしょうか。