日本政府は夢の新技術の開発と流通を急ぐべき

日本はかつて2000年代前半まで、従来型の太陽光発電で世界トップのシェアを誇っていた。パナソニック、シャープ、三菱電機、ソーラーフロンティアといった企業が先頭を走っていたが、価格の安い中国製に負け、事業撤退を余儀なくされた。

あの時、なぜ日本政府は自国産業を保護しなかったのか。返す返すも残念だ。半導体もそうだし、太陽光電池についても、風力発電についてもそうだ。せっかくの自国技術を中国や海外に取られてしまった。

今回のペロブスカイト太陽光電池についても、現在は世界のトップと開発ノウハウを持ってはいるが、中国や海外のメーカーもしのぎを削っている。ましてや画期的な技術で、しかも従来型を上回る性能と安価を実現できる可能性があると知れば、黙っていないだろう。せっかく日本で開発した素晴らしい技術も海外に持って逃げられたのではどうしようもない。

政府は日本の夢の新技術・ペロブスカイト太陽電池の開発と流通をできるだけ急ぎ、同時に技術の流出は、絶対に避けねばならない。

意外にも「2050年カーボンニュートラル宣言」はビジネスチャンスにつながるかもしれない。ペロブスカイト太陽電池という単語をみなさん覚えておいてほしい。必ず注目のキーワードになるはずだ。そして数年後には、街中で普通に見かけることになるだろう。

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