スマホやカメラでアスリートの性的な部位や下着のラインなどを狙う観客。最近は大会主催者側の努力もあり、こうした盗撮は減りつつある。だが、スポーツライターの酒井政人さんは「報道機関も掲載時に、“キワドイ画像”を避け、読者を極力刺激しないような写真を選ぶべきだ」という――。
シャッターチャンスを狙うカメラマン
写真=iStock.com/Pict Rider
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お尻や下着のラインを…「娘に陸上やらせたくない」

多くのメディアが女子アスリートの“盗撮問題”を取り上げるようになった。最近もスマホやカメラで性的な部位や下着のラインなどを狙う悪質な観客に対する非難の記事が話題を呼んだ。

長年、陸上競技を中心とした取材活動をしてきた筆者もこの件に関しては、これまでにも繰り返し注意を喚起してきた。女子アスリートのユニフォーム問題は何がポイントなのか。本稿では、陸上競技を中心に改めて冷静に考えてみたい。

陸上競技といえばランシャツ&ランパン(女子はブルマタイプもいた)が基本だったが、1988年のソウル五輪がターニングポイントとなった。

この時、スプリント3冠を達成したフローレンス・ジョイナー(米国)は顔と長い爪にカラフルなメイクをほどこし、肌露出の多いハイレグ型のパンツで疾走した。その後、女子選手のユニフォームが変貌していく。セパレート型のユニフォームが増えて、「より速く」「より強く」「より美しく」という女性アスリートが目立つようになったのだ。