スポーツをするにしてもバランスの取れた生活が必要

マーヴィンのような青年期においては、特に9に注目です。

リチャード・D・ギンズバーグ、ステファン・A・デュラント、エイミー・バルツェル(著)、来住道子(訳)『スポーツペアレンティング 競技に励む子のために知っておくべきこと』(東洋館出版社)
リチャード・D・ギンズバーグ、ステファン・A・デュラント、エイミー・バルツェル(著)、来住道子(訳)『スポーツペアレンティング 競技に励む子のために知っておくべきこと』(東洋館出版社)

実際、マーヴィンには、友達と過ごしたり、何もしないでのんびりしたりする時間がありませんでした。

燃え尽きてしまう背景でよくあるのが、絶えずプレッシャーにさらされているというケースです。競技レベルが高く、そのうえコーチが厳しかったとしたら、身体的にも精神的にも子供では太刀打ちできないでしょう。

そうなると、競技をやめるしか道はなくなります。子供は、大人のように追い込まれる準備ができていないのです。

どんなにスポーツに打ち込むとしても、子供には友達との時間やバランスの取れた生活やリラックスできる時間が必要です。大切なものを守ることで、スポーツが好きだという気持ちを持ち続け、それによってより長く競技を継続してより良い結果を出していくことができるのです。

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