なぜ安倍夫人は許され、翔太郎氏は許されなかったのか

「『あいさつ』どころか、裕子夫人(58)や翔太郎氏らとともに、首相本人もご満悦の表情で『記念写真』に収まっていたのである」(フライデー)

岸田首相はスウェットにダウンベスト、裸足というくだけた格好で、魂の抜けたような笑みを浮かべている。

これまでも安倍首相(当時)の妻の昭恵さんが官邸に友人を呼んだり、公邸を私用で使ったりすることはあったが、今回ほど問題にはならなかった。かえって奔放な妻に振り回される安倍氏に同情の声さえあった。

今回はなぜここまで大きな問題になったのか。公私混同は安倍昭恵さんのケースと同じだが、身内だけで行われた宴会の写真が流出したことで、公邸を含めた政府の情報・危機管理の甘さが露呈してしまった。さらには、ゆくゆくは父親の跡を継いで政界入りするであろう翔太郎氏の政治家としての資質や能力についての疑問が、「だから世襲政治家はダメなんだ」という批判となって広がっていったことにあると思う。

自分の息子の身勝手な振る舞いさえ御せない人間が、この国を統べることなどできないこと、今さらいうまでもない。

岸田首相が一か八かの賭けに出て解散総選挙をする可能性はゼロではない。だが、東京選挙区をめぐって公明党との関係がぎくしゃくしているようだから、踏み切るには相当の覚悟がいるはずだ。

岸田親バカ政権は正念場を迎えている。

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