「四つ葉のクローバー理論」とは

咲く花の色や形は違ったとしても、花を育てるのに「土壌に種をまく」「太陽の光をあてる」「水をやる」といった基本は変わりません。

同じようにウェルビーイングな生き方にも基本的な法則があります。基本的な法則を知っていれば、現状に足りないものに気づくと同時に、それを補うことで自分なりの幸せが実現できるのです。

その法則を「四つ葉のクローバー理論」と名づけました。見つけると幸せになるとされる四つ葉のクローバー。その名を冠した理論に則れば、だれでも幸せを見つけ、育てられるのです。

寿命は自分で決められませんが、悔いなく生きることはだれにもできます。残りの人生の長さに関係なく、ウェルビーイングな生き方は年齢に関係なくはじめられるのです。

どうすれば、もし明日が人生最後の日だとしても「やり残したことはない」と思えるウェルビーイングな生き方ができるかを解き明かしていきます。

ウェルビーイングな人生を送るための「四つ葉のクローバー理論」は、キャリア理論とポジティブ心理学をかけ合わせたものです。

「4つのL」のバランスが重要

四つ葉は、全米キャリア発達学会の元会長のサニー・ハンセン博士による、幸せに欠かせない具体的な要素として4つのLの頭文字ではじまる「4L理論」にもとづいています。

【4つのL】
◇ Labor(仕事):本業、副業・複業問わず収入を得る活動、家事や社会貢献など
◇ Love(愛):家族やパートナー、恋人、仲間、ペットなどの大切な存在と、一緒にすごすための時間
◇ Leisure(余暇):趣味、スポーツ、休養、地域活動など
◇ Learning(学び・自己成長):読書、オンライン教育、セミナー参加などで学んだり、ほかの3つを受けて自己成長している実感

「仕事」「愛」「余暇」「学び・自己成長」のバランスを大切にするのが「4L理論」です。

わたしたちは多くの時間を「仕事」に費やし、「仕事」を中心に生活しています。米国でも、かつては「キャリア=仕事」といった考え方が主流(中心的)でした。しかし、ハンセン博士はキャリアを人生そのものととらえ、「4つのL」のバランスこそが幸せな人生に欠かせないと考えました。