出稼ぎ風俗嬢の出勤風景が160万回再生

1つ目のタイプは、普段は覗けない世界を見せてくれる、「覗き見欲求」を満たす動画です。分類としては、Z世代には行きにくいクラブの実態をそこで働くスタッフなどが再現して見せてくれる「クラブ覗き見系」、ホストやキャバクラ嬢の姿を紹介する「夜職(夜の仕事)覗き見系」などがあります。

また、地元から離れた店へ出稼ぎに行く風俗嬢の姿や、稼いだ金額分の札束を撮影した「出稼ぎ嬢覗き見系」なども挙げられます。例えば酒鬱猫さん(@rajimorara91)は、地方から出稼ぎに来た風俗嬢の出勤風景や日常生活を投稿しています。

160万回以上再生された51秒の動画「寮相部屋でしんだ」は、玄関で靴を履く場面から始まります。「お仕事に行きます」「身長詐欺」というテロップが素早く流れ、車の助手席に座って移動するシーンが続きます。「パパ駅まで送ってくれた ありがとう」というテロップの後、スーツケースを引いて移動する映像に。

続いてコンビニでおにぎりやペットボトルの水などを手に取ってレジで精算。電車を待ちながらおにぎりを食べ、電車に乗り込んで目的地に着く。それだけの映像です。

普段は知ることができない夜職のリアルを知りたい

動画に本人の顔は映っていません。どれも足元や道中の風景、コンビニで買った商品が本人目線で映され、それに「朝ごはん!」「乗り継ぎクソだるかった」「到着‼」という簡単なテロップがついているだけです。それに「いいね」が2万近くついています。なぜZ世代からこれほど人気を集めたのでしょうか。

Z世代にとって、AV女優やホステス、キャバクラ嬢はすでに身近な存在になっています。SNS上で「夜職系インフルエンサー」として活躍する女性も増えたことから、一般のZ世代の間でもそうした職業への偏見はなくなってきています。むしろ「キレイで楽しそうに生活していてうらやましい」と憧れる人も少なくありません。

しかし、風俗嬢はまだ身近な存在ではないようです。だからこそ、「普段は知ることのできない職業のリアルを知りたい」「実際いくら稼げるのか知りたい」と興味が湧くのでしょう。この動画がバズったのは、自分が風俗の世界に入りたいかどうかは別として、Z世代に当事者の投稿を通してその世界のリアルを知りたがる若者が多かったということだと思います。