ブラック労働に絶望し保育士は完全に引退

それで、もう無理だと退職しました。

小林美希『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』(講談社現代新書)
小林美希『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』(講談社現代新書)

辞めるとなったらアッサリです。会社は「はい、やめるならサヨナラ。いつまでに荷物をとりにきてね」と、そんな感じでした。なーんか、運動部みたいですよね。新入生の勧誘では優しいけど、いざ入部したら鬼のように厳しくて殴られる、みたいな。

この体験で嫌になり、他社の話を聞いても似たり寄ったりでブラック保育園ばかり増えている。だから、保育士は引退しました。戻ることはないです。

子どもが生まれるので、弁当配達でしのいでいるうち、友人から倉庫の仕事を紹介されて、今のような生活になりました。上司はとても良い人で、何かあっても部下の私を守ってくれる。そういう人間関係の良さもあって辞められません。保育士は完全に引退しました。

【関連記事】
【第1回】社長に物申すだけで賃金25%ダウン…異業種からの転職組が見た「保育園運営会社の闇」
「まだ使える」という発想が貧乏神を呼ぶ…お金が貯まらない人が持つ「財布と靴」の残念な特徴
「コンビニでは高すぎて買えない」という貧困層の出現…コンビニにオシャレ商品が増えた本当の理由
仕事選びでも「コスパ」が最重要…「言われたことしかやらない量産型社員」が増えている本当の理由
日本人の「勤め先に期待しない割合」は世界最悪…経産省が「これはヤバい」と顔面蒼白になった衝撃データ