自動車税を考えるなら、車の購入は4月2日に

自動車を所有すると、車検代やガソリン代などの維持費がかかりますが、税金も少なくない負担になります。

車にかかる税金は複数ありますが、毎年支払いが必要なのが自動車税(※)です。これは4月1日時点の所有者に毎年課せられる地方税で、都道府県に納めます。

※排気量(自家用の乗用車)1000cc以下:2万9500円~6000cc超:11万1000円、(軽自動車は一律)1万800円

なお、軽自動車の所有者には、自動車税ではなく軽自動車税が課せられますが、基本的に自動車税と同じしくみです。

ポイントは「4月1日」が基準日だという点。4月2日に車を買えば、ほぼ1年間は自動車税を払わずに済ませることができます。4月2日以降になる場合も、できるだけ早く車を買うようにすれば、それだけ自動車税を払わなくていい期間が長くなります。

自動車税の金額は「総排気量」にしたがって上がり、用途(自家用・営業用)によっても負担が変わります。ちなみに、2019年10月1日以後に初回新規登録を受けた車なら、従来より自動車税が低くなります。

また、一部の環境配慮車(電気自動車やハイブリッドカーなど)は、グリーン化特例という自動車税の軽減措置があります。この特例は自動車の燃費性能などに応じて自動車税を引き下げるもので、基準に達していれば50~75%もの税負担が抑えられます。

その一方、グリーン化特例の導入にともなって、初回新規登録から13年を経過した車については、自動車税が15%上乗せされる重課というしくみも導入されています。

車を買う、あるいは売るときは、燃費性能や経過年数をチェックしましょう。