気の合う同僚、友人と話し、刺激し合う

これらをやるのはもちろん立派なことですが、目先の利益にはそこまでなりません。

したがって、忙しくなると後回しになったり、いつのまにか忘れてしまったりしがちです。もしこれらが実行できれば、十人に一人のレベルの立派な努力だと思います。

しかも、明確なビジョンを持って動いていれば、遅かれ早かれ、なんらかの結果を生む場合が多いです。

ただ、心の余裕がないとやりづらいので、気の合う同僚、友人と話し、刺激しあうといいですね。やらないよりはやっておいたほうが確実によく、そのいくつかが布石となって追風が吹くことはよくあります。

というより、追風はときどき吹いていますが、帆をあげていないとそれを感じ取り活かすことができない、と言ったほうが正確かもしれません。実際に追風を感じたら、帆をあげて目いっぱい風をとらえます。

具体的には、思いがけないところから「大きな仕事の依頼が来る」「全社プロジェクトにアサインされる」「重要なポジションのオファーが来る」「会いたかった人に会う機会が生まれる」「講演の依頼が来る」「執筆の依頼が来る」「企画した講演会への参加者が想定以上に増え、次回、次々回も依頼される」などいろいろなことが起きていきます。

誰かのためにもなり、自分のためにもなる

種まきをしたあとは、期待しないで待つことが大切です。

期待すると疲れますし、余計な動きをして無駄なことも起きてしまいます。期待しないで待つと、意外なところで何かが動いてだんだん大きな成果につながり、成果が成果を生むようなことも起きていきます。

期待しないでいても、動くときは動く、動かないときはもちろん動かない、ということで疲れませんし、何かを無駄にしているわけでもありません。「時がくれば事が起きる」という感覚に近いかもしれません。

「期待しないで待つ」というと、「無駄打ちをしてしまうのか」と気になってしまう方もおられるかもしれません。しかしそうではありません。

必要なこと、人としてやっておいたほうが誰かのためになること、しかもそれ自身が自分のためにもなること(調べてあげるとか、ブログを書くとか)をしておくとあとでその種まきが活きることが多い、ということなので、決して無駄ではありません。

【従来の落し穴】
●何かをやろうとしてもあまりうまくいったことがない
●好循環と言われても、想像もできない
●種まきを何度かしたが、すべて無駄になった
●どうしても期待して待ってしまうが、何も起きなかった。疲れた
【独学チェックポイント】
□どういう分野で好循環を生み出せるといいか、リストアップしてみたか
□今後起きるとうれしいことを考えて、いくつもの種まきをしたか
□種まきをしたあと、期待しないで待っているか(あせりは禁物)
【関連記事】
「そんなことまでよく知っているね」同僚から必ず驚かれるグーグル検索のすごい使い方
「私はチームを束ねた」社内公募に何度応募してもお呼びがかからない人の"面接回答"
仕事量はほとんど同じなのに「忙しそうな人」と「余裕のある人」の決定的な違い
「このままではグローバルで戦えない」社員を博士課程に送り込む島津製作所の"真の意図"
堀江貴文「『メモの魔力』がどれだけ話題になっても、僕がメモを取らないたった一つの理由」