1年以内に本を出すための方法を因数分解

たとえば「1年以内に本を出す」の場合、

1 ターゲットは「1年以内に本を出す」
2 理想的には、「半年以内に出版社5社の編集者にコンタクトし、1社と企画案に合意する」
3 その状況を起こすためには、ねらっているテーマに関して毎月ブログを10本、3カ月で30本書き、文章を一定以上書けることを実証する。ブログは一記事3000~3500字
4 それを実現するため、自分が書きたいテーマ3つに関して、記事を70~100ずつ読み、詳しい人を4、5人ずつ見つけてインタビューし、ブログテーマを30ずつ挙げてみる

また、「配属5年目までにシンガポールオフィス勤務になる」の場合、

1 ターゲットは「5年目までにシンガポールオフィス勤務になる」
2 理想的には、3年目までに本社での海外要員募集制度に応募する
3 その状況を起こすためには、2年目までに同期の間でも目立つような営業成績を上げておく。本社の新事業提案コンテストにも参加して力をつけるとともに、本社の経営企画部との接点をつくっておく
4 それを実現するため、自分は先輩から受け継いだ顧客リストに1カ月以内にすべて当たるだけではなく、不動産情報をもとに新たな顧客開拓リストを対象地域とその周辺で作成し、最速で結果が出るように仕込んでおく

といったことになります。

私は自宅で働くのが大好き
写真=iStock.com/PeopleImages
※写真はイメージです

いつも種まきをしておく

好循環を生み出すには、いつも種まきをしておくことが必要です。ねらって何かを生み出そうとするというものではなく、起きるといいなと思えることへの布石を前もって打っておくイメージだからです。

たとえばですが、以下のようなことが挙げられます。

1 後輩・友人に相談されたら、親身になって相談に乗る
2 誰かに質問されたら、知らなくてもちょっと調べて教えてあげる
3 Googleアラートで興味深い英語記事を見つけたら、チームに転送しておく
4 興味のある分野でブログを書き始めておく
5 興味が湧いた分野に関しては、何冊も本を読んで知識を深めておく
6 幕張や東京ビッグサイトなどで面白そうな展示会があったら、地方からでも年に数回は参加しておく
7 同窓会の幹事を引き受けてくれないかと依頼されたら、引き受ける
8 誰かいい人を知らないかと依頼されたら、できる範囲で動いてあげる
9 海外出張、海外駐在の可能性を上げるために、普段から英語の勉強をしておく