2011年11月19日(土)

サイコロトークで思い切り笑って、楽しく始業

スタートトゥデイ編(2)

PRESIDENT 2011年11月14日号

著者
野地 秩嘉 のじ・つねよし
ノンフィクション作家

野地 秩嘉

1957年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。美術プロデューサーを経て作家へ。『キャンティ物語』(幻冬舎文庫)など著書多数。監修・構成した『成功はゴミ箱の中に』(プレジデント社)が10万部のベストセラーになる。

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野地秩嘉=文 尾関裕士=撮影

ファッション通販サイトZOZOTOWNの運営会社スタートトゥデイでは「サイコロ朝礼」と呼ばれる朝礼を行っている。WEBクリエイション部メディアブロックの人たちが考えたもので、毎朝、スピーチのテーマをサイコロで決める。始まったのは2011年4月、しゃべる順番は日替わりだ。

サイコロに書いてあるテーマは6つ。

「恋の話」「失敗した話」「ゆるせない話」「はなしたい話」「好きな◯◯◯」「パヤ」

好きな◯◯◯とは、映画、音楽、マンガなど、自分が好きなものについて語る。スピーチはせいぜい3分程度。導入した動機は、「テーマが何になるかわからない状態にして、とっさのアドリブ力、瞬発力をきたえる」ためだ。

この日は「パヤ」こと林さんが、「失敗した話」を披露。しゃべるほうも聞くほうもみんな笑顔だ。
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この日は「パヤ」こと林さんが、「失敗した話」を披露。しゃべるほうも聞くほうもみんな笑顔だ。

だが、サイコロに書いてある内容で、ひとつだけわからないものがある。「パヤ」とはいったい、何だ?

「パヤとは私のあだ名です」

サイコロ朝礼の発案者、林健太氏がそう教えてくれた。

「パヤが出ると、その日の担当が誰であれ、私がしゃべるのです。まあ、これもひとつの遊びですね。すべてをきちっと決めていたら面白くないので」

サイコロ朝礼はスピーチが始まる前から笑いにつつまれている。テーマに当惑した人の顔を見るのも楽しいから、聞く側の参加意識も高まるのである。

メディアブロックの8人を率いる小高洋介課長は「それ以外にも大きな効果があることに気づきました」と言う。

「とっさにテーマを振られても、すごく面白い話をする奴がいるんです。そうすると、みんな思いっ切り笑って、楽しい気分で仕事を始めることができる。眠い目をこすりながら始業するのと、みんながニコニコしながらパソコンに向かうのでは全然違います」

世の中には様々な朝礼があるが、サイコロ朝礼はユニークなだけでなく、参加者の笑いを引き出してくれる。

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