小泉進次郎環境相は「将来の首相候補」から外された

安倍氏は小泉進次郎環境相に対しては、つい先日まで将来の首相候補として英才教育してきた。しかし、今回の総裁選で評価を180度転換させた。

小泉氏は、総裁選で河野氏側についただけにとどまらず、「派閥の行動は自主投票と言われているが、水面下では、一人ひとりにものすごく強烈な働き掛け、引きはがしがある」と派閥の引き締めを批判。安倍氏は自分への批判と受け止めている。安倍氏は周囲に「(小泉氏の父)純一郎さんが首相になれたのは、清和会(現・細田派)が全力で支えたからなの……」と漏らしている。

安倍氏の言い分は分かるが、父親を世話した話をいまさら持ち出されても、息子は困るだろう。

「仲間がピンチの時は必ず守る」という浪花節的な風潮

河野氏を中心に、石破、小泉の「小石河連合」が長老たちに嫌われるに至ったエピソードを紹介してきた。列記すると、一連のエピソードは共通点があることに気づく。

森氏や青木氏が河野氏を怒っているのも、麻生氏や安倍氏が石破氏を許さないのも、すべて「自分がピンチの時に後から砂を掛けられた」という記憶から来ている。河野氏らの言動の多くは正論ではあった。しかし、仲間がピンチの時は正論は時として度外視してでも守る、というのが自民党の美しき文化だと長老たちは考えているのだろう。

そして、中堅、若手の中にも河野氏に違和感を持つ議員が少なくなく、河野氏が1回目の投票で過半数を取るのは難しい情勢になっていることを考えると、こういった文化は、長老だけでなく、自民党全体に根強く残っているともいえる。

河野氏らは、今回の総裁選で、過去の言動のツケを払う形になった。ただし、「小石河連合」が古い自民党体質を本気で乗り越えようとしているのなら、義理と人情が最優先される浪花節的な風潮こそ乗り越えなければいけないものともいえる。

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