欠点もキャラ化して愛でよう

ひきこもりや不登校のような、これまでの日本ならネガティブにとらえられていたような経験も、活躍のきっかけになる時代です。だからこそ、親は子どもの欠点や挫折の中にある可能性に目を向けてほしいと思っています。

そのことを伝えたくて、欠点や個性をモンスター化して愛でようと提案しているのが『キラリモンスター ちょっと変わった偉人伝』(大和書房)です。「変わっている」という言葉は、日本ではネガティブに使われがちです。「個性的」ということも、変であることのフォローのように聞こえてくることもあります。しかし、「レア」だと考えればどうでしょうか。ゲームのレアモンスターのように、自分の個性を珍しく貴重なものだと受け取ることができれば、価値や真価に目が行くのではないでしょうか。

小川凜一『キラリモンスター ちょっと変わった偉人伝』(大和書房)
小川凜一『キラリモンスター ちょっと変わった偉人伝』(大和書房)

好きなゲームや漫画のキャラクターを想像してみてください。きっと、「完璧だから」好きなのではなく、欠点も含めて好きなのではないでしょうか。

自分の人生を、自分が主役のロールプレイングだと捉えてみれば、自分の欠点も愛すべき個性に、先行きの見えない未来も、波乱万丈のストーリーに見えてくるのではないでしょうか。ここで紹介した輝く大人たちは、欠点にも見えた自分らしさを磨き、望む道を選んで進化させていくことで今の活躍に繋げていきました。

人生に正解がなければ、歩む道に正解もない。だからこそ、自分らしさ、自分の好きなものが人生の最大の指針になるのではないでしょうか。

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