売り込み臭が一切ないのに、客が注文するセールストーク例

では、ここまでのまとめとしてセールストークの例を挙げてみます。

セールストーク例

おすすめというよりも私の好きな料理でいいですか。私が好きなのは○○です。この前、試食したんですけど、鉄板の上でジュージューと焼かれて、外側がカリッカリで、食べると中から“とろ~っ”としたチーズがあふれてフワトロが楽しめます。

ナイフを入れてパカっと割るとチーズがて割って“とろ~っ”と出てくるんです。みんなでシェアできるので、アルバイトの子たちに大人気。私は大好きです!

いかがでしょうか? 思わずイメージがわいてきませんか?

店員は自分の感想を言っているだけにもかかわらず、聞かされたほうはこの料理に興味がわきますよね。

ここでのポイントは、おすすめしているのではなく、料理のお披露目なので、売り込み臭が一切ありません。だから、お客さまはワクワクするのです。

客がオーダーしてくれなくでもOK、従業員が自己表現を楽しむ

ワクワクさせたあとに、「いかがですか、ご注文なさいますか?」とお客さまの判断にゆだねるクロージングをかける。

ビールを運ぶ居酒屋のウエーター
写真=iStock.com/recep-bg
※写真はイメージです

この場合、お客さまがオーダーしてくれなくでもOKです、なぜなら、スタッフは自分の大好きなものを表現できて、その会話をお客さまと一緒に楽しめたのですから。それで十分なのです。

オーダーをする/しないは、お客さまにおまかせすればいいのです。

むしろ、そのほうが興味を持っていただけるし、すすめられたというプレッシャーもないので、気軽にオーダーしていただけることが多いのです。

このセールストークができるようになったスタッフは、「おすすめするのが楽しくて仕方ない」という状態になります。

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