[夜カフェ] rat&sheep

――山羊ハンバーグに泡盛。 うちなんちゅうの隠れ家へ

普天間基地から10kmほどに位置するかつての外人住宅街に昨年オープン。料理はほかに、本日の鮮魚ゆし豆腐のアクアパッツァ(1420円)など。店主で写真家のタイラジュンさんは、石川さんも時折寄稿している写真雑誌『LP』の発行者でもある。

●沖縄県浦添市港川2-13-9 TEL/098-963-6488 営業時間/17:00~24:00 日曜休 カウンター10席 ソファ8席 カード不可

山羊肉など失われつつある伝統的な食材や、無添加ソーセージなど県内の意欲的な生産者が作る食材を使って、旧来の郷土料理の枠にとらわれない新しいスタイルで沖縄の味を今に伝える一軒。

1.ピンザハンバーグパンかライス付き(893円)。ピンザ(宮古島の言葉で山羊)と豚肉の合挽き肉を塩胡椒のみで味付けし、オリーブオイルで焼き上げたシンプルな秀作。溢れ出る肉汁が野趣溢れる自然のソースに。
 2.野原カレー(714円)。クミンやコリアンダーに、フーチバー(沖縄のよもぎ)も加えた、インドと沖縄のチャンプルー・カレー。
 3.プカプカプーカの口笛ソーセージ(651円)。女性2人によるケータリング会社「プカプカプーカ」製の、県内産素材を使った無添加ソーセージ。オーガニックのシャルドネ(ボトル2415円)と。
 4.「しぐれ30度」(1合525円)など、泡盛はやちむんで。
 5.外人住宅の趣を生かし、ゆったりと席を構えた店内。

[野菜料理] 六本木農園

――農家直送の野菜がたっぷり。 “夏の鍋”に体も喜ぶ

小・中規模農家から直接仕入れた野菜を、農家生まれの料理家・舘野真知子さんによる野菜の滋味を存分に生かしたオリジナルレシピで供す一軒家レストラン。

●東京都港区六本木6-6-15 TEL/03-3405-0684 営業時間/月~水18:00~24:00、木~金18:00~26:00、土17:00~23:00 日祝休 小さな畑に面した1階は32席、地下30席。野外のウエイティングバーもある。VISA、MASTER可

ほとんどの客がコース料理で注文。写真は、3のコロッケ以外、すべて農家さん応援コース(3800円)より。

1.ありが豚のさっぱり梅ハーブ鍋。スープは梅を利かせただしにローズマリーとタイムで風味をつけたもの。後ろの豚肉とおかひじきはしゃぶしゃぶしていただく。
 2.夏の“特集農家”さんのウエルカムベジタブル。わさび菜などの生野菜5~6種類は、古代ひしおのサワークリームソースで。ほかにも、とうもろこしのグリルやトマトと蜂蜜のジュースなど、旬の恵みが詰まった前菜だ。
 3.国産豆と雑穀のかぼちゃコロッケ(780円)。花豆などの数種類の豆と雑穀、かぼちゃをペーストにしてコロッケに。トマトソースとルッコラがよいアクセント。
 4.3種のお惣菜。右から、蒸し新じゃがのルッコラセサミペースト和え、白ごまとこんにゃくの根菜シャキシャキサラダ、土遊野農場の平飼い卵の冷たい茶碗蒸し。
 5.畑に臨む店内。

(構成・文=渡邉乃々 撮影=矢幡英文)