搬送距離が500キロを超える場合は
「空路」のほうが割安に

旅先で不慮の事故にあったり、単身赴任中に突然死するなど、遠隔地で亡くなるのは珍しいことではない。しかし、生きている人間が移動するのは簡単でも、遺体を移動するのは大変。手間も費用も、数倍はかかる。

遠隔地で死去した場合、まず決めなければならないのは、現地で荼毘に付して「お骨にして」移動するか、「遺体のまま」移動するかの選択だ。そして遺体のまま移動する場合には、搬送車で陸路を移動するか、飛行機で空路を移動するか、2つの選択肢がある。

<現地で荼毘に付す場合>

 葬儀をお骨の状態で行う「骨葬」が一般的な地域の場合は、現地で荼毘に付すことが多い。遺族は、警察などに安置されている遺体を引き取る際、警察から現地の葬儀業者を紹介してもらうか電話帳などで調べるなりして、火葬だけを行ってもらう葬儀業者を決める。役所への死亡届(死体検案書)提出の手続きも現地で行い、火葬許可証を持って現地の火葬場で荼毘に付す。

死亡届は、死亡地の役所での手続きと本籍地の手続き(届け出自体は死亡地のみでいい)のために2通必要な場合があるため、葬儀業者などに必ず確認しておく。火葬の費用は、棺、骨壷、人件費、その他諸費用を入れて、約20万~30万円かかる。