「(何かを)してほしい」と言いたくてI want you to...も失礼

3:wantは命令調&幼稚に聞こえる
マヤ・バーダマン『外資系1年目のための英語の教科書』(KADOKAWA)
マヤ・バーダマン『外資系1年目のための英語の教科書』(KADOKAWA)

「(何かが)ほしい」ときはI want...、「(何かを)してほしい」ときはI want you to... など、「ほしい」というとwant を思い浮かべる方がいるかもしれません。しかし、これは場面によっては命令調で一方的、または幼稚に聞こえる可能性があります。

例えば、上司にI want you to review these slides.(スライドをレビューしてほしい)と言うと命令調になり、不躾です。また、I want more time.(もっと時間がほしい)と言うと、I want candy.(キャンディーがほしい)と子どもがお母さんに言うような幼稚な印象を与えかねません。

I want a reply to my email.
メールの返事がほしい。※命令調で不躾かつ失礼です。

▼wantよりwouldでよりビジネスに適した表現に

wantをwouldに変えて、I would (I’d) like to... としても間違いではありませんが、あくまでも主語は“I”であり、「自分中心」であることは変わりません。そこで、より丁寧にするために、appreciateという動詞を用いて「あなたに~していただけると助かります」という表現にします。

【Before】
I want to schedule a meeting with you.
ミーティングを設定したいです。
【OK】
Iʼd like to schedule a meeting with you.
ミーティングを設定したいです。
【After】
I would appreciate it if we could schedule a meeting with you.
ミーティングを設定させていただけますとありがたいです。
●Do’s
I would like to schedule a meeting with you.
ミーティングを設定させていただきたいと思います。
Iʼd like to ask you to approve the purchase of a new projector.
新しいプロジェクターの購入を許可していただけますでしょうか。
●Don’ts
I want to schedule a meeting with you.
ミーティングを設定したい。
I want you to approve this budget.
この予算を承認してほしい。
I want you to approve the purchase of a new projector.
新しいプロジェクターの購入を許可してほしい。