「正確な情報」のため、中国政府の発表だけを信じてはいけない

2009年の新型インフルエンザ(2009年)がアメリカ南部で流行してからすぐ日本に入ってきたように、新型ウイルスを検疫だけで食い止めることは難しい。日本としては、新型コロナウイルスは当然入ってくるものと考えて、医療体制を準備しておく必要がある。

「武漢から帰国・入国後に発熱、せきなどの症状がある人は、マスクで口や鼻を覆い、医療機関に電話で武漢の滞在歴を伝えた上で受診することが大事だ。今回のケースへの対応に限らず、旅行者は野生動物との不用意な接触を避け、手洗いを励行することも心がけたい」

旅行者自身が気を付けなければならないのは言うまでもない。毎日社説はこうも主張する。

「今のところ病原性が非常に高いウイルスとは考えられず、過度に恐れる必要はない。ただ、元々どの動物が保持するウイルスかなど未解明の部分もあり、警戒は怠らないようにしたい」

むやみに恐れずに警戒もする。バランス感覚を失わずに対応することが求められる。そのためにも正確な情報を得ることが欠かせない。中国政府の発表だけを信じてはいけないだろう。

【関連記事】
都合が悪いと「書類がない」と開き直る安倍政権
米政治学者が警告「米中は流血戦争もありえる」
北朝鮮は第3次世界大戦のトリガーになり得る
韓国に広がる「日本どうでもいい」の理屈
私がこの15年、1度も風邪にかかっていない理由