家計を赤字にしてまで得なければならないキャリアに意味はない

民間の学童保育代から家事代行、飲み会代まで、美紀さんの言い分では「すべて必要経費」ということのようですが、家計を赤字にしてまで得なければならないキャリアは、あまり意味がないように思えました。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/kokouu)

確かにキャリアは大切かもしれませんが、自分が何のために働いているのか、そこを見失ってはいけません。美紀さんは自分のキャリアと同じくらい、家庭、子どものために収入を得たいと思っていたのではないでしょうか。

何かを切り捨てるという発想ではなく、「上手に両立してお金を貯めていくための、支出のバランス調整」を提案し、どこを工夫していけるのかを一緒に検討することにしました。

行き過ぎた飲み会参加は仕事にも家計にも悪影響が出た

まず見直した支出は、美紀さんの交際費です。

家計費上の交際費は以前から月1.8万円です。でも実際はもっとあります。前述のこづかい費に含まれる飲み会代は事実上の交際費。現状、週に1~2回のペースで飲み会に参加し、帰宅が遅くなった際はタクシーを使っており(月1回程度)、こうした飲み会関連費だけで3万円以上になります。よって、通常の交際費+飲み会関連費で計5万円です。

これがすべて仕事の向上などにつながっているとよいのですが、必ずしもそうではないようです。仕事の愚痴を言うだけの飲み会、同僚と楽しむだけの飲み会も多いようです。すべてをやめろというわけではないのですが、仕事の発展に伴わない飲み会は、頻度を少なくするように検討してもらうことにしました。

始めは断りにくいようでしたが、同僚に「現在も子育て中であり、子どもが帰りを待っている」という事情を伝え、週1回程度の参加で収まるようにコントロールできるようになりました。同僚も、付き合いのよい美紀さんが“お母さんである”ということを忘れがちだったといい、飲み会の頻度を下げることも快く理解してくれたそうです。

こうして早く帰れる日が増えると、子どもの世話や食事作りを自分でできるようになり、スーパーに寄って帰るというゆとりもできました。これにより、民間の学童保育代が2万円減、食事の宅配代が1万円減となりました。