丁寧な人付き合いが、人脈構築につながる

福岡大学を卒業後、新卒で大手金属メーカーのYKK(当時・吉田工業)に入社。アルミ建材の営業を9年担当してから大手住宅メーカーに転職、さらに同業のタマホームに移った。同社の急成長に伴い、全国各地の支店を次々と転勤。「同社では、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーの資格も取得し、これからフルに生かします」(同)。

そして営業成績もあり、常務取締役住宅関連事業本部長に昇進。「そうした結果、北海道から沖縄まで、建材メーカー、住宅メーカー、工務店、設計事務所といった住宅関連のあらゆる業種に、数えきれないほどの知り合いができたのです」(同)。

長野さんのポリシーは「人付き合いを大切にすること」。仕事抜きで、部下や取引先の個人的な悩みを聞いたり、さまざまな相談に乗ったりしてきた。そういう姿勢だったので、長野さんのもとには人が集まり、昔の勤め先の部下や取引先ともいまでも交流がある。

51歳のとき、ヘッドハンティングでヤマダ電機に入り、2015年5月に子会社のヤマダ・エスバイエルホームの社長に就任。しかし、社長でも一存で物事を決めるのが難しいことを痛感。「そしてイチからの出直しで、1人で独立したわけです」と長野さん。

17年10月からライフプランセミナーを順次開催し、今後は全国主要都市にも営業拠点を設けていく考えだ。

(撮影=加々美義人)
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