小麦価格の高騰を背景に、米粉に注目が集まっている。ここにきて、ローソンが国産米粉を使用したあんぱんなどを発売。また、三洋電機では、米粉でも焼ける自動パン焼き器を増産。どちらも好評だという。とはいえ、パンなどの原料として使用されている米は年間6000トン(2006年度)と、微々たる量でしかない。

そんな中、米粉をエンドユーザーに普及する取り組みも始まった。東都生活協同組合は今年の2月から400gの米粉を袋詰めにし、空揚げなどのレシピも付けて480円で売り出した。しかし、最初の1週間こそ600袋以上販売したが、現在は週270袋程度にとどまっている。

同生協の福田亘良氏は「米粉は食感や料理の幅に可能性を持つ商品。さらに、当生協がこだわっている、『お米を中心とした日本型食生活の見直し』という観点からもじっくりと育てていきたい」と話す。

米粉がすぐに消費者に浸透しない背景には、小麦との価格差がある。例えば、パンやうどん加工用の輸入小麦の価格はトン当たり約7万円だが、米は加工用から主食用まで同8万~25万円の価格帯にちらばる。この差が縮まらないと、なかなか手を出しにくい。

そのため農林水産省でも、食料自給率向上の観点から、主食用から米粉や飼料用の米づくりに転作する農家に対する補助金制度の新設を来年度予算の概算要求に盛り込んだ。総合食料局では「10アール当たり5万円を補助し、米粉の利用促進支援のための法案も検討する」としている。