自分が本当に望む人生を生きる勇気を持つべき

そこで心して聞いてほしいが、意思決定はあなたがしなければならない。世界はもう限界を設定してはくれない。全部自分で決めるのだ。まずは自分の心に尋ねることだ。

「私は人生に何を望んでいるのか?」

そうでなければ、あなたは、“ほかの誰か”があなたに望むものを得るだけになる。こんなことは言いたくないが、今日の世界ではカテゴリーごとに他者が頂点を極めているので、「欲しいものをすべて手に入れる」ことは不可能だ。また、かつては仕事に関して、「もうそこまで」と周囲の世界が言ってくれたが、今では、ほかの人生目標とのバランスを自分で取らなければならない。

さもなければ、前述の人生最期の一番の後悔を抱えることになりかねない。すなわち、他者に定められた人生ではなく、自分が本当に望む人生を生きる勇気を持つべきだったと。

企業家のケン・ハクータは言う。「成功とは、あなたがビジネスでたえず直面するものだ。あなたはつねに、何かを基準に自分の成功を解釈するだろう。そしてその何かとは、あなた独自の目標や目的であるべきだ」。

人生におけるPICKとCHOOSEの違い

スッワースモア大学教授のバリー・シュワルツは、「つままされる人(ピッカー)」ではなく、「選ぶ人(チューザー)」になるべきだと提唱する。「つままされる人」は選択可能なオプションの中からつまみ取るので、目の前の選択肢によって誤った二分法に導かれる場合がある。しかしそんなとき「選ぶ人」は、どの選択肢も満足がいくものでないと判断し、もし本当に正しい選択肢を望むなら、自らそれを生みだすほかはない、と結論をくだす思慮深さを持つ。

人生にどんなものが揃っていたら、あなたは充分に満たされたと感じるだろう?

それを考えるとき一番の問題は、人生を一つの測定基準で評価することだ。人生の成功は、たった一つの尺度ではとうてい測れない。

一つの尺度で人生を測ることを、『ちょうど充分』(未邦訳、原題 Just Enough)の著者ローラ・ナッシュとハワード・スティーブンソンは、「崩壊戦略」――人生が順調かどうかを一つの測定基準だけで測ろうとする望ましくない戦略――と呼んでいる。