経営再建組が赤字に転落

「メガ再編」損保戦国時代の覇者は誰か?
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「メガ再編」損保戦国時代の覇者は誰か?

リーマンショック以降、急速に業績を悪化させてきた金融業界。メガバンク3行はいずれも損失を計上し、2009年3月期の見通しは軒並み減益となった。

さらに一時国有化から経営再建を進めてきた新生銀行やあおぞら銀行はここにきて一気に馬脚を現した格好となった。

両行は09年3月期連結決算は最終赤字に転落する見通しだ。あおぞら銀行は昨年9月にはリーマン・ブラザーズ向け債権(600億円)で35億円の取り立て不能債権が発生、同10月には経営健全化計画の見直しを行った。新生銀行は経常損益で400億円、当期純損益で480億円の損失を予想している。

あおぞら銀行は早期退職制度を導入する一方で、取締役は3割、執行役員は2割報酬を減額している。「今後は全行員の給与や賞与の見直しも行われる可能性がある」(あおぞら銀行関係者)という。

一方で一時国有化組でもりそなホールディングスは意外に傷が浅い。保有している株式がメガバンクに比べ少ないことと、国内を中心に業務をしているために外債など海外からの影響を受けにくいからだ。純利益は08年3月期の3028億円から1600億円と半分近く減少するが、それでも三菱UFJFGやみずほFGをはるかに超えている。

「ボーナスは最終利益と連動する業績インセンティブがベースですが、株式の保有も数千億円と大手行の中では少なく、収益に対する影響も少ない。来期の年収にはそれほど大きな影響はないと思います」(りそなホールディングス関係者)

証券会社ではトップの野村ホールディングスは08年度第3四半期の決算では収益合計が5183億円と前年同期比で64%減少した。純損失では4923億円の赤字。証券は市況低迷で苦戦が続く。

生損保業界では再編が加速し、三井住友海上グループホールディングスとあいおい損保、ニッセイ同和損害保険の3社、日本興亜損害保険と損保ジャパンの2社が、それぞれ10年4月に経営統合することを明らかにしている。

※年収はいずれもユーレット(http://www.ullet.com/)のデータをもとに作成。純利益予想は3月25日時点の決算短信、業績予想の修正より。