冬のボーナスシーズン到来。貯蓄するか、思い切って投資に回すか……。

株式投資については、目下、トランプ相場で株価は上昇傾向。しかし、米国の利上げ動向や、1月発表のトランプ新大統領の政策次第では、日本の景気に逆風が吹く可能性もある。来年はフランスで大統領選、ドイツで連邦議会選挙があり、とくにフランスではEU離脱派が有力候補となっているなど、政治経済にも混乱の火種が燻る。

これらを踏まえると、日本株は12月末、または1月半ばまでがヤマ、という見方もできる。相場を読み込んで売買できる人にとっては、ボーナスを投資して利益を得るチャンスもあるだろう。一方で、機動的な売買が難しい人には、積極的な投資はお勧めできない。現時点で株式を保有している人も、少しずつ売って利益を確定させるといいだろう。

外貨投資も、円高で買って円安で売るのがセオリーであり、円安水準にある現在は好機とは言いにくい。

以上のことから、腕に覚えのある人以外は、投資より貯蓄を優先、少しでも有利な貯蓄商品を探すのが賢明だ。

ボーナス時期には定期預金の金利上乗せキャンペーンを展開する金融機関もあるが、残念ながら、この冬は不発の様相。マイナス金利で高い金利をつけることができないし、キャンペーンをしてまで預金を集めたくないからである。