狙い目は、地方銀行がインターネット上に営業する、インターネット支店の定期預金だ。ネット取引でコストを抑えていること、人口減少や相続で預金が減少しているのを食い止めたい事情から、高金利を提供。全国どこに住んでいても利用でき、ホームページから申し込み、郵便のやりとりで口座開設が可能。コンビニATMなど提携の金融機関から、無料で入出金できる。

最有力候補は、愛媛銀行四国88カ所支店の「100万円限定だんだん定期預金(1年もの)」で、金利は0.3%(税引き前)。大手銀行の30倍で、100万円を1年間預けると税引き前利息は3000円になる。1000万円未満まで預けられ、金利0.25%のほか、1万円につきJALのマイルが1マイル付与される商品「マイルプラス定期預金」も。高知銀行よさこいおきゃく支店、香川銀行セルフうどん支店、トマト銀行ももたろう支店にも、金利0.25%の1年定期がある(すべて11月末現在。以下、同)。1年定期だが、他行より金利が高めなので、比較のうえ、継続して預けておくのも悪くない。

ほかに、預金額に応じて宝くじがもらえる「宝くじ付定期預金」もある。池田泉州銀行の例では、預け入れは300万円からで、300万円預けた場合、3年間で計30枚の宝くじが付与される。金利は半年複利で0.001%。ほかにもスルガ銀行、静岡銀行インターネット支店などが扱っている。預入期間が長いものは、ほかに高金利の商品が出てきても乗り換えにくいことは念頭におきたい。

手間をかけずに長期で有利に運用したいという場合は、個人向け国債が選択肢になるだろう。金利には0.05%の最低保証があり「変動10年」タイプなら半年ごとに金利が見直されるため、金利上昇の波にも乗れる。1年以上経過後の中途解約なら元本割れもない。100万円以上の購入などで3000円プレゼントなどのキャンペーンを行っている金融機関もあるので、有利なところを選びたい。

(構成=高橋晴美)
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