空き家問題は、ビジネス拡大の好機

【田原】日本では空き家率の高さが問題になっています。いま7軒に1軒は空き家です。それでもまだ年に80万~90万戸の新築が建っていて、今後さらに家が余ってきます。これはチャンスですか。

東京・渋谷のリノベる本社併設のショールームにて

【山下】もうスクラップ&ビルドは限界でしょう。国はそのことをよく分かっていて、2010年には国交省が「2020年までに中古の流通量を倍にする」と言いました。いままで日本の住宅市場だけがおかしかったので、これでやっと普通になるかもしれません。流通量が増えるのは、弊社にとって当然チャンスです。

【田原】とくに問題になっているのは戸建てのほうですね。戸建てのリノベーションはどうですか。

【山下】本当はやりたいのですが、いろいろ問題がありまして。日本の戸建ては、5戸に1戸くらいはリノベーションも無理で、潰したほうがいいものが多いのです。ただ、それは床を開けるまで分かりません。売り主さんは売れるまで床を開けさせてくれないのでギャンブルになってしまう。いまのところそこは手を出せないのが現実です。

【田原】海外進出はどうですか。

【山下】やりたいです。ただ、海外には私たちの出番があるところとないところがあります。基本的に人口が増えていて、新築がどんどん建つ場所は出番がありません。逆に出番があるのは、日本と同じようにシュリンクしていくところです。そこに日本の技術を持っていけば面白いと思います。

【田原】中国はどうですか。人口は間違いなく減りますよ。

【山下】いいですね。ただ、ビジネスのしやすさという点では、台湾のほうがいいと思っています。