2016年3月29日(火)

貯金ゼロ! よき妻を演じるための「こだわり料理」が招いた代償

隣のダメ家計簿改造ビフォー&アフター【2.年収500万円の場合】

PRESIDENT 2015年5月18日号

アドバイス=家計再生コンサルタント 横山光昭 構成=小澤啓司
毎月の赤字額10万円超だったダメ家計も8万円超の黒字に大改造! 家計再生のプロ・横山光昭さんが、実際にあったダメ家計簿10件の改造例をもとに、今すぐ取り入れられる家計再生アイデアの数々を伝授する。
▼豊岡家のレッドカード月間家計簿[年収:500万円]
家族構成●夫(37歳・一級建築士)、妻(34歳・主婦)、長男(3歳)
年収
●額面=530万円/手取り=412万円 月収●手取り=34.3万円
ボーナス
●決算賞与のみ 貯蓄額●290万円

毎食5品の料理がずらりと並び、朝食にはなんとフルーツの盛り合わせも。しかも、宅配便で定期的に有機野菜を取り寄せるなど、こだわりの食材しか使わない。外食をするときも、ファストフードやファミレスはNG。低糖質料理やアンチエイジング料理を売りにするレストランなど、健康にこだわりのあるレストランばかりを選ぶ。

「体は食べた物からできている。家族にいい食事をしてもらうことこそが、主婦の役目」――専業主婦だった豊岡さんの妻はそう思い込んでいた。

結果、夫婦と3歳の子供だけの暮らしなのに、食費は月額12万円以上。手取り月収が34万円であることを考えれば、いくらなんでも使いすぎ。毎月の収支もなんとか赤字を出さないのがやっとの状態。不意の出費には、独身時代の貯蓄やたまに出る決算賞与をあてにするしかない。

そこでアドバイスしたのが、妻としての家族への思いや家計についてストレートに夫に打ち明けること。すると夫は「食事は質素なほうがむしろ体にいいんじゃない? 貯蓄が増えたほうが嬉しいな」と拍子抜けするような答えを返すではないか。妻は、「今までの苦労は……」などと後悔する気にもなれず、いい意味で吹っ切れた。

とはいえ、習慣を変えるのは容易でない。だから、1カ月を5週間と考え、食費を週あたり1万2000円で予算管理する方法を導入。1カ月の中には週7日ない週もあるので、そうした週は少し余裕を感じられる仕掛けだ。最初は週2万円から始め、段階的に下げた。豊岡さんのような家族構成と収入額の場合、食費は月収の15%程度が妥当。節約するなら月5万円となるが、現在の月6万円は継続しやすい無理のない額だろう。

なお、生活日用品も、たとえば高級ティッシュを購入するなど、ややもすると支出が増え気味だったので、こちらは週2000円×5週分を1カ月の予算とするようにした。

家計再生コンサルタント 横山光昭
マイエフピー代表取締役社長。庶民派ファイナンシャル・プランナーとして、8000人以上の赤字家計を再生。著書に『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズなどベストセラー多数。

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